JRAコントレイル「福永祐一」菊花賞(G1)で思い出される「クビ差」の代償。矢作芳人調教師コンビで塗り替える「ほろ苦い」思い出
レース後、福永騎手は「前半はスムーズだったけど、向正面で接触するアクシデントが痛かった。そこで力んでしまい、行きたがったからね。その後はすぐに持ち直して走ってくれたけど……。厳しい流れで最後もよく伸びていたし、スムーズだったら……」とレースを振り返った。
キタサンブラックとは「クビ差」の決着。最後の脚は際立っていただけに、あと一歩というレース内容だった。
世代屈指の能力を持っていながらも、上手くかみ合わずに歯がゆいレースが続いたリアルスティール。翌年のドバイターフで初のG1勝利を飾ったが、生涯のG1勝利はこのレースのみだった。
キタサンブラックが生涯でG1を7勝したことに比べれば雲泥の差。菊花賞のクビ差がもたらした代償は、あまりにも大きかったという事だろうか。
今回の菊花賞で福永騎手が騎乗するコントレイルは、無敗の3冠制覇が懸かった追われる立場。やはり長丁場という事もあり、今回もスムーズな競馬ができるのかがカギになりそうだ。
あの菊花賞から5年――。
2016年9番人気のレインボーライン、昨年も8番人気のサトノルークスで2着と、福永騎手が好騎乗を見せる菊花賞。エピファネイア以来の1番人気で挑むことになりそうな今回は、大いに期待できるだろう。
2週連続の歴史的瞬間を、この目にしっかりと焼き付けたいものだ。
【注目記事】
■JRAコントレイル「福永祐一」菊花賞(G1)で思い出される「クビ差」の代償。矢作芳人調教師コンビで塗り替える「ほろ苦い」思い出
■JRA菊花賞(G1)コントレイル福永祐一「安全運転」返上で1日6勝の大爆発!? 絶不調から一転「リミッター解除」の裏事情とは
■JRA「コントレイルVSデアリングタクト」にアーモンドアイ緊急参戦!? 国枝栄調教師「ジャパンCで待ってるぞ!」三冠女王対決に堂々の宣戦布告
PICK UP
Ranking
17:30更新- 【日本ダービー】「過去20年連対ゼロ」の苦戦でも今年はG1級!? C.ルメールも認めた実力馬がジャスティンミラノ打倒に虎視眈々
- ドゥラメンテ「最後の大物」出現なるか。わずか4世代から三冠牝馬リバティアイランドやG1・3勝タイトルホルダー「伝説」の最終世代をピックアップ
- 「プチ炎上」斎藤新の裏で踏んだり蹴ったりの苦労…三浦皇成を襲ったすれ違いの春、「C.ルメールの復帰」も関東のベテランにダメージ直撃か
- 武豊「クラシック好走」の実力牝馬と新コンビ結成! 最多勝利新人騎手にも輝いた「かつてのホープ」が2度目の降板に
- 福永祐一厩舎「初G1」はこの大物!? リバティアイランド、フォーエバーヤングの妹…来年のクラシックもキズナ産駒は大注目!
- 【オークス(G1)展望】桜花賞馬ステレンボッシュの二冠阻止は「不完全燃焼」武豊か、「計画通り」川田将雅か。混戦の牝馬クラシック第2章が開幕!
- 関東名門がアーモンドアイ初仔と目指す「最後」の日本ダービー! 今夏C.ルメールとデビュー予定、3年前の「超大物」が逃した舞台へ
- G2降格ひとまず回避も「微妙な立ち位置」に変わりなし?キングカメハメハ、ディープスカイがダービー馬も…「役割を終えた感」を拭えないNHKマイルC
- 開業2ヶ月の福永祐一厩舎に早くも絶賛の嵐! 大スランプのダノンスコーピオンが復活した“マジック”の裏側
- T.オシェア「存在感なし」のまま馬質急降下…。レガレイラ、シックスペンスらの代打浮上もG1騎乗予定なし。UAEのレジェンドが大きく躓いた「あの一鞍」とは