JRA武豊と「新コンビ」で出世レースへ! 期待の2歳馬がドゥラメンテの将来を“左右する”理由とは

31日(土)、京都競馬場では注目の2歳戦、萩S(L)が開催される。
昨年このレースを制したヴェルトライゼンデは、今年の日本ダービーで3着に好走し、菊花賞(G1)でも2番人気に支持された。また、2018年と2017年の覇者、サートゥルナーリアとタイムフライヤーは、それぞれこのレースをステップにG1馬に輝き、ここ数年は出世レースの一つになっている。
例年通り、8頭という少頭数で行われる今年もここから大物候補は誕生するだろうか。
注目したいのが、福永祐一騎手を背に9月の新馬戦を勝ち上がったジュンブルースカイ(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。福永騎手が牝馬のフォティノースに騎乗するため、萩Sでは、武豊騎手に乗り替わる。
この2頭は父が新種牡馬のドゥラメンテという共通点を持つが、『netkeiba.com』の予想オッズ(30日時点)では、ジュンブルースカイが5番人気、フォティノースが7番人気と評価はイマイチ。しかし、ジュンブルースカイがデビュー2連勝を飾るようなら、父ドゥラメンテにとって、大きな一歩となるだろう。
その理由は、ジュンブルースカイが持つサンデーサイレンス(以下SS)の濃いクロスにある。同馬はSSの血を父母父と母父父に持っている。つまり、ジュンブルースカイは、SSの「3×3」を内包しているということだ。
SSの「3×3」を持つ馬からは活躍馬も出ており、これまでキョウヘイ、トラスト、ノットフォーマルの3頭がJRAの重賞を制している。ただし、いずれも2~3歳時に重賞を勝った後は平地で頭打ちの状態が続いている。SSに限らず、日本の生産者の間では、「3×3」という強いクロスには拒否反応のようなものがあるのか、いわゆる良血馬でSSの「3×3」を持つ馬はあまり見かけない。
一方で奇跡の血量といわれる「4×3」もしくは「3×4」のクロスは、国内では数十年にわたってトレンドであり続けている。サンデーサイレンスの初年度産駒が日本で走り始めて早26年。国内でその血は脈々と受け継がれ、今や内国産馬でSSの血を持たない馬は珍しくなってきた。そのため、SSの「4×3」「3×4」を持つ馬も増加の一途をたどっている。
今年の牝馬3冠を達成したデアリングタクト、そして菊花賞2着のアリストテレスは、ともにSSの「4×3」を持ち、現2歳世代の有力馬も多い。
ドゥラメンテと同じく今年、初年度産駒がデビューしたモーリスは父母父に、デアリングタクトの父エピファネイアは母母父にSS系を持つ。SSの「4×3」をつくりやすく、2頭が種牡馬として人気を集める大きな要因となっている。
一方、ドゥラメンテ産駒でSSの「3×4」をつくるには母方の4代祖にSSがいる必要がある。数年後には、ドゥラメンテ産駒も奇跡の血量をつくりやすくなる時代は間違いなく来るだろう。それまでに、SSの「3×3」の大物が誕生すれば、このクロスにチャレンジする生産牧場が増える可能性も十分考えられる。
ジュンブルースカイがデビュー2連勝を果たし、3歳春にかけて成長力を見せることができれば、ドゥラメンテの評価が上がること間違いなし。新馬戦で評判の高かったサトノスカイターフを下し、近親にはダービー馬、マカヒキがいる良血、ジュンブルースカイの今後の活躍が種牡馬ドゥラメンテの将来を左右するかもしれない。
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