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JRA天皇賞・秋(G1)アーモンドアイに「不吉」な予感……?「華麗なる一族」に付きまとう「呪縛」からの解放

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 11月1日、天皇賞・秋(G1)でJRA芝G1最多勝利の偉業にチャレンジするアーモンドアイ。

 そんな大一番を前に、10月31日の東京競馬10Rキタサンブラックメモリアル(3勝クラス)で、アーモンドアイと同じシルクレーシングの牝馬、スカイグルーヴ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が15着に惨敗した。

 優勝したのは、大外から鮮やかに差し切った9番人気のトライン。2着には3番人気のウイングレイテスト、3着には1番人気のオールイズウェルが入った。

 18頭立てで行われたレース。内からフォックスクリークがハナを奪い、道中はミドルペースで推移。残り200mまでは内目の先行馬も我慢していたが、そこから形勢は一変。外目から差し込んだ馬が上位を独占した。

 大惨敗を喫したスカイグルーヴも道中は外目を追走。最終コーナーの手応えからは圧勝もあるかという感じだったが、全く伸びずに馬群に沈んでいる。

 スカイグルーヴの父は、デアリングタクトが牝馬三冠を達成し、今もっとも勢いに乗る種牡馬エピファネイア。母はアドマイヤセプターで、母系を辿れば4代前のダイナカールへ行きつく「華麗なる一族」出身の良血馬だ。

 今回こそ2番人気に落ち着いたが、それまではデビュー戦から全てのレースで1番人気の支持を受けてきたスカイグルーヴ。それには血統はもちろんのこと、初戦の“華麗なる”勝ちっぷりが影響している。

 デビュー戦は東京の2000m戦。C.ルメール騎手が騎乗し、逃げる競馬を選択した。最後の直線でも持ったままで、残り300m辺りで軽く促されるとアッという間に他馬を突き放し、2着馬に5馬身差をつけて圧勝。ルメール騎手も「最後も余力十分でした。凄い馬です。直線はずっと伸びて加速していました。上のクラスに行ける馬です」と本馬を手放しで絶賛した。

 クラシックを期待させる大物感――。大きな期待を抱いたファンも少なくないだろう。

 2戦目の中山・芝2000m戦。京成杯(G3)でも初戦の勝ちっぷりから単勝2.1倍の断然人気に推されるが、結果は2着と思わぬ敗戦を喫する。

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 しかし、その後のフローラS(G2・芝2000m)でも5着と敗れたスカイグルーヴ。陣営は「この中間は今までで一番中身の濃い調教を消化しました」と気合の入った一戦であったが、これがアダとなったのか「-14kg」での出走。ルメール騎手は「道中は折り合いがついて、ポジションも良くいいレースができましたが、坂を上ってから疲れてしまって伸びませんでした」と、スタミナのなさを指摘した。

 デビューから4戦連続の2000m戦。京成杯と同じく中山が舞台の紫苑S(G3)では、戸崎圭太騎手に乗り替わって仕切り直しの一戦。しかし、結果は改善されずに9着と敗れた。

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