JRA「7馬身差」松山弘平メイショウカズサ独り旅! 名伯楽・松田国英師「秘蔵っ子」を撃破……4連勝でダート頂点争いに殴り込み
1日、京都競馬場で行われた10R栞S(3勝クラス・ダート1900m)は、松山弘平騎手の2番人気メイショウカズサ(牡3、栗東・安達昭夫厩舎)が優勝。初勝利を挙げた6月の未勝利戦から4連勝で一気にオープン入り。2着馬を7馬身突き放し、3歳ダートの頂点争いに大きく前進した。
8月以来の復帰戦となった14頭立てのレースに、メイショウカズサは14キロ増と馬体を増やして出走した。スタートを決めてすんなり先手を取ると2番手につけたワンダーウマスを2馬身ほど離して逃走。
最後の直線で後続が追い上げて来るも、そこから2段ロケットの再加速で脚色は一向に鈍らない。逃げて上がり3F最速という離れ業に、後ろの馬は見る見る間に置き去りにされてしまった。
1番人気ハギノリュクスを3着に退けた圧勝劇は見事のひと言。同馬は松田国英調教師が、来年のフェブラリーSも視野に入れている素質馬だけに価値がある。直接対決で同世代のライバルを倒して評価も急上昇。混沌としている今年の3歳ダート路線に超新星が現れたといっても過言ではないだろう。
現在、トップ級の評価を受けているカフェファラオは、古馬と初対決となった中京のシリウスS(G3・ダート1900m)を勝利したものの、勝ちタイムは1分57秒8だった。
これに対し、同じ3歳のハギノアレグリアスが勝利した白川郷S(3勝クラス)は同じ距離で1分56秒3と、1秒5も上回る好時計。同じ条件で翌日に行われたことを考えると、レースレベルはこちらが上という見方もできなくはない。
また、ジャパンダートダービー(G1)を制したダノンファラオは、日本テレビ盃(G2)を7着と大敗。クリソベリル(現4歳)という確たる主役がいた昨年とは異なり、まだまだ群雄割拠の様相を呈している。
「下馬評では2頭の一騎打ちが濃厚と考えられていただけに、ここまで大差がついたのは意外でした。白川郷Sを制したハギノアレグリアスも3歳ダートのトップクラスと見られていますが、2走前にこの馬を破っていたのがメイショウカズサでした。
このときはハナ差の辛勝でしたが前走は2着に0.7秒差、大幅馬体増の今回は1.1秒差とさらにパワーアップを感じさせる内容です。このまま順調に行けば、チャンピオンズC(G1)も候補に入って来そうです」(競馬記者)
天皇賞・秋(G1)が行われた東京の裏開催となった京都で、松山騎手は12鞍に騎乗する皆勤賞。最終レースこそ13着と崩れたが、それ以外は【4.3.2.1.1】と掲示板を外さない好成績をあげている。
芝ではデアリングタクトという絶対的パートナーを擁しているが、ダートでもG1級の馬に巡り合えたのかもしれない。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA天皇賞・秋(G1)北村友一「心の底から……」武豊の”サンデーR狩り“に恨み節!? クロノジェネシス痛恨出負け……致命的な不利も「審議」は点灯なし
JRA武豊も霞む「号泣」C.ルメール天皇賞5連覇! アーモンドアイ前人未到の8冠に「プレッシャーあった」も完璧騎乗で大偉業達成!
JRA菱田裕二騎手「距離誤認」疑惑から最低人気の逆転劇!? C.ルメール「伝説のダービー」彷彿の“神騎乗”で40万馬券演出!
JRA【京王杯2歳S(G2)展望】話題の「怪物」リフレイムVS「超良血」レガトゥス! ライバルは重賞2着実績があるブルーシンフォニーとモントライゼか
JRA「青葉賞レコード」幻の日本ダービー候補オーソリティが復帰! 遅れてきた大物3歳が重賞3勝ユーキャンスマイルと激突!【アルゼンチン共和国杯(G2)展望】