ディーマジェスティに不安要素あり!注目の外国馬はどんな仕上がり?鈴木和幸のジャパンカップ追い切り全馬診断を公開!
[シュヴァルグラン]は福永との呼吸もぴったりと、ウッド6F84秒3-39秒7-12秒4で馬なり併入。攻め馬駆けしないので全体時計は目立たないが、いっぱいに追ってラスト1F13秒4のかかった前走時とはゴール前の反応が違う。休み明け激走の反動はなく、たたかれての良化がはっきりと見てとれた。三度めのG1挑戦で大仕事をやっても驚けないすごいデキだ。
菊花賞で2番人気4着と期待を裏切った[ディーマジェスティ]、当時の最終追い切りでの体はやや立派過ぎて見え、その影響か、動きにもたつきがあった。その点、今回はまったくスムース、いかにも気分よさそうにウッド5F67秒8-37秒9、ラスト1F13秒0に物足りなさは残ってもだいぶ上向いた。
[トーセンバジル]は条件戦ながらもっか3連勝中、その勢いを上回るかのように今週はウッド5F66秒1-38秒2をあっさり、とりわけラスト1Fの伸びがすさまじく11秒8、体調、勢いは群を抜いている。
秋華賞でよもやの10着、1番人気を大きく裏切った3歳牝馬の[ビッシュ]。この中間のハード追いはなく心配されたが、今週は併せ馬と意欲的で1馬身先着の5F68秒2-38秒5-12秒1。牡馬を思わせる力強い前脚のかき込みで、これにトモが連動的深くついてきて、とても410kg台の小柄な牝馬とは思えない満点の迫力。巻き返しを果たすには一線級の男馬相手と厳しすぎる条件だが、こと体調に関してならどの馬にも負けない。
[ヒットザターゲット]は坂路で53秒5-39秒6-12秒7といつも通り。順調さは認めてもこれといった変わり身はなく、またまた苦戦覚悟だろう。
[フェイムゲーム]は併走で脚色劣勢だったし、例によってウッド5F68秒8-40秒3-13秒4と時計も平凡。気合乗りはよかったが、それ以外に強調するものはない。
昨年の2着馬[ラストインパクト]は、その再現を目指すかのようにこの中間、ウッドでの併せ馬を含む時計6本の猛ゲイコ。1週ごとに時計短縮、動き良化で、先週は長め7Fから圧巻の96秒2-38秒2-12秒8のハードさ。今週は坂路、強めで52秒6-37秒6の時計も速いが、追い出されてのフットワークにブレはなく、それこそ真一文字の伸び、ガラリ一変に不気味さが漂う。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!