武豊、朝日杯FS(G1)「21連敗」でJRAの算段“崩壊”!? 土曜開催ホープフルS(G1)はホープ“レス”Sに??
20日、阪神競馬場で開催された朝日杯FS(G1)は、早めに抜け出した7番人気のグレナディアガーズが優勝。鞍上の川田将雅騎手は、昨年のチャンピオンズC以来となるG1制覇を達成した。
有力馬がそろって伏兵に足をすくわれた形となった今年の朝日杯FS。話題を集めたトピックの一つが、ドゥラモンド(牡2歳、美浦・手塚貴久厩舎)と武豊騎手だった。武騎手が朝日杯FSに騎乗するのは今回で21度目。G1通算77勝のレジェンドも、このレースでは一度も美酒を味わったことがない。
最終的に5番人気に支持された2戦2勝のドゥラモンド。道中は中団で脚を溜めたが、直線伸びきれず7着に敗れ、武騎手の21度目の挑戦はまたしても失敗に終わった。
この結果に誰よりも残念な気持ちを抱いたのはJRAの関係者だろう。ドゥラモンドの結果如何では、26日に開催されるホープフルS(G1)の注目度が大きく変わっていたからだ。
「3年前(2017年)に大阪杯とホープフルSが、G2からG1に格上げされました。(G1完全制覇に)すでに王手をかけていた武騎手にとって越えないといけないハードルが一気に3つに増えたわけです。しかし、大阪杯は格上げ1年目にキタサンブラックであっさりクリア。2つの2歳G1を残すのみという状況が続いています。
もし20日の朝日杯FSをドゥラモンドで制していれば、“G1完全制覇”にリーチをかけた状態となり、ホープフルSに対するマスコミ・ファンの注目度は格段にアップしていたでしょう。G1格上げ後のホープフルSは、有馬記念が終わった後の12月28日に固定されていました。
しかし、今年は有馬記念の前日(26日)に組まれています。もちろんJRA屈指の人気レースでもある有馬記念に注目度では歯が立たないのは明らか。注目度も下がり、2日連続G1開催ということで、ファンの財布のひもが堅くなることも考えられます。JRAとしては、武騎手が朝日杯FSを勝って、完全制覇に王手をかけるという筋書きを期待していたのでしょうが……」(競馬誌ライター)
武騎手がホープフルSで騎乗するのは2戦2勝の良血馬ヨーホーレイク(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)。ダノンザキッドという大物候補はいるが、チャンスは十分あるだろう。G1格上げ後、自身2度目のホープフルS騎乗で再び“G1完全制覇”に王手をかけることはできるか。
JRAの“算段”は脆くも崩れたが、土曜開催のホープフルSはどれだけファンの心を引きつけられるだろうか。
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