真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.12.03 13:36

チャンピオンズカップの記憶~最高に輝いた2011年、藤田伸二騎手最後の相棒トランセンド~
編集部
そしてこの年前半最大の見せ場は、ブエナビスタとヴィクトワールピサとともに出走した国際招待競走第16回ドバイワールドカップ(G1)だろう。
この年3月11日に東日本大震災が日本を襲い、競馬の開催にも大きな影響を与えた。その2週間後のレースということもあり、海外遠征を自粛する声もあった。しかしその状況下でトランセンド陣営は、日本に勇気を届けるべく挑戦を選んだのである。
14頭が出走したこの年は、ダービー馬ケープブランコ、アーリントンミリオンなどG1を6勝したジオポンティ、エクリプスステークスなどを優勝したトゥワイスオーヴァーといった海外の実績馬が出走。その強豪を相手に好スタートを決めたトランセンドと藤田伸二騎手は、今までのレースと同じように自分達のペースで逃げ、快調に飛ばしていく。道中仕掛けてきたのは同じ日本代表のヴィクトワールピサ。最後の直線は後続に一度も交わされることなくヴィクトワールピサと一騎打ち、最後の最後に交わされるものの、日本のダート王として初めてドバイで勝ち負けの競馬を見せた。この結果によりトランセンドは名実ともに日本のダート王として君臨することになったのだ。
帰国後の初戦はマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)。ここでは単勝1.6倍の1番人気の応えて快勝、続くJBCクラシック(Jpn1)は2番手からの競馬となり、逃げるスマートファルコンを捕らえられず2着に惜敗。しかし連覇を狙った第12回ジャパンカップダート(G1)では1番人気に支持され、本来の逃げを貫いて快勝、見事史上初の連覇を成し遂げた。この年トランセンドは3つのG1レース優勝、そしてドバイワールドカップ2着の実績が評価されてJRA賞最優秀ダートホースに選出された。
PICK UP
Ranking
23:30更新「面白いこと教えてやるよ」横山典弘、打倒ソールオリエンスに手応えアリアリ!? 馬券に絡んだのはすべて内枠。「父兄参観」と揶揄された2年前とは一変
C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊命名「5爺」に激震走るナンバー3の卒業…有馬記念でメジロマックイーンを撃破、迫られる「欠員補充」の最有力候補とは
- 【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……