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チャンピオンズカップの記憶~最高に輝いた2011年、藤田伸二騎手最後の相棒トランセンド~

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 そしてこの年前半最大の見せ場は、ブエナビスタとヴィクトワールピサとともに出走した国際招待競走第16回ドバイワールドカップ(G1)だろう。

 この年3月11日に東日本大震災が日本を襲い、競馬の開催にも大きな影響を与えた。その2週間後のレースということもあり、海外遠征を自粛する声もあった。しかしその状況下でトランセンド陣営は、日本に勇気を届けるべく挑戦を選んだのである。

 14頭が出走したこの年は、ダービー馬ケープブランコ、アーリントンミリオンなどG1を6勝したジオポンティ、エクリプスステークスなどを優勝したトゥワイスオーヴァーといった海外の実績馬が出走。その強豪を相手に好スタートを決めたトランセンドと藤田伸二騎手は、今までのレースと同じように自分達のペースで逃げ、快調に飛ばしていく。道中仕掛けてきたのは同じ日本代表のヴィクトワールピサ。最後の直線は後続に一度も交わされることなくヴィクトワールピサと一騎打ち、最後の最後に交わされるものの、日本のダート王として初めてドバイで勝ち負けの競馬を見せた。この結果によりトランセンドは名実ともに日本のダート王として君臨することになったのだ。

 帰国後の初戦はマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)。ここでは単勝1.6倍の1番人気の応えて快勝、続くJBCクラシック(Jpn1)は2番手からの競馬となり、逃げるスマートファルコンを捕らえられず2着に惜敗。しかし連覇を狙った第12回ジャパンカップダート(G1)では1番人気に支持され、本来の逃げを貫いて快勝、見事史上初の連覇を成し遂げた。この年トランセンドは3つのG1レース優勝、そしてドバイワールドカップ2着の実績が評価されてJRA賞最優秀ダートホースに選出された。

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