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ロジユニヴァース世代以下!? 「最弱世代」“当確”4歳牡馬がグレード制導入後初の屈辱。5歳シーズン巻き返しのカギを握るのはアノ弟か

ロジユニヴァース世代以下!? 「最弱世代」当確4歳牡馬がグレード制導入後初の屈辱。5歳シーズン巻き返しのカギを握るのはアノ弟かの画像1

 27日に行われた有馬記念(G1)は4歳牝馬のクロノジェネシスが優勝。春秋グランプリ連覇を達成し、来年は競馬界の主役として君臨することになるだろう。

 4歳牝馬はクロノジェネシスの他にも、グランアレグリアがG1・3勝の大活躍。同馬は陣営から距離延長を示唆するコメントが出ているため、来年はマイル~中距離を主戦場とする可能性が高そうだ。

 その一方、4歳牡馬は歴史的な屈辱を味わう1年となった。

 有馬記念にはワールドプレミア、オセアグレイト、モズベッロの3頭が出走したが、それぞれ5着、9着、15着だった。

 これにより、G1成績は[0-0-3-27]と未勝利に終わっただけでなく、2着すら1度もないという体たらく。4歳牡馬がG1未勝利というのは、グレード制導入後初の出来事である。多くの競走馬が能力のピークを迎えるといわれる4歳シーズンで勝てなかったのは大誤算と言えるだろう。

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 1番人気に支持されたのは、大阪杯(G1)のダノンキングリー、宝塚記念(G1)のサートゥルナーリア、チャンピオンズC(G1)のクリソベリルの3頭だったが、いずれも人気に応えることができなかった。

 また、上がり馬として期待されたキングオブコージは故障により戦線離脱。モズベッロも有馬記念に何とか間に合わせたが、ケガの影響が大きかった。

「これだけ4歳牡馬が活躍できない年も珍しいですね。過去に世代レベルが低いと揶揄されたウオッカ世代の牡馬(アサクサキングス、ヴィクトリー等)もスクリーンヒーローがジャパンC(G1)を制しましたし、ロジユニヴァース世代もナカヤマフェスタが宝塚記念を勝つなど、上がり馬が活躍しました。

今年は上がり馬すら不振に終わったというのは残念ですね。ダート界はクリソベリルがいるのでそこまで心配する必要はなさそうですが、芝路線は来年も厳しい戦いとなりそうですね。アーモンドアイが引退したとはいえ、これからはコントレイル、デアリングタクトといった世代との対戦が避けられませんので……」(競馬記者)

 唯一、古馬混合芝G1(19年香港マイル)を制したアドマイヤマーズは引退。芝路線はサートゥルナーリア、ダノンキングリー、ワールドプレミアらの復権がカギとなりそうだ。

 そんな中、上がり馬で注目したいのがボッケリーニである。

 12日に行われた中日新聞杯(G3)を勝ったボッケリーニ。全兄のラブリーデイはG1・2勝を挙げた実力馬だが、5歳シーズンの中山金杯(G3)で重賞初制覇を飾り、そのまま同年の宝塚記念、天皇賞・秋(G1)を制した。同じ成長曲線を描いているとすれば、同世代の救世主となるかもしれない。

 今年は4歳牡馬にとって屈辱の年となってしまったが、来年はリベンジの年となることに期待したい。

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