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2020.12.31 20:00
JRA「秋かよ――」藤沢和雄調教師が今でも忘れない武豊の“非情”宣告……15年も「回り道」させられたダービートレーナーの称号
編集部

「いい馬ですね。秋には絶対よくなりますよ」
しかし、まさにこれから管理馬でダービー制覇を目指す藤沢調教師からすれば複雑な心境だった。「秋かよ――」いくら手放しで絶賛されても「秋」では、遅いのだ。
しかも武豊騎手はあくまで”代打”。ダービー本番では最大のライバルとなるタニノギムレットの騎乗がすでに決まっていた。
これではまるで「今の時点では、タニノギムレットには敵いませんよ」といわれているようではないか――。だが、残念なことに”予感”は的中する。その年の日本ダービーは武豊騎手のタニノギムレットが優勝。藤沢調教師のシンボリクリスエスは1馬身差の2着と煮え湯を飲まされた。
そして天才騎手の“予言”通り、シンボリクリスエスは秋に本格化。古馬を相手に天皇賞・秋と有馬記念を勝った。その年の最優秀3歳牡馬の座をタニノギムレットから奪い取ったのは、藤沢調教師の意地だろうか……。
結局、藤沢調教師が日本ダービーのタイトルを手にしたのは、それから15年後の2017年。「是が非でも欲しい」は積年の「悲願」に変わっていた。
そして、そんな厩舎の快挙を成し遂げたレイデオロの母父には、シンボリクリスエスの名が刻まれていたのだった――。
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