![GJ](/wp-content/themes/g-journal/pc/img/entry/icon-gj.png)
「4勝5敗」の大本命は意外にもオークスが苦手? アドマイヤグルーヴ、ダンスインザムード、ハープスターも不覚…裏切った馬に共通する敗因とは
![「4勝5敗」の大本命は意外にもオークスが苦手? アドマイヤグルーヴ、ダンスインザムード、ハープスターも不覚…裏切った馬に共通する敗因とはの画像1](/wp-content/uploads/2023/10/Ruriko.I_20221211_ribateiairando_kawadayuuga_130.jpeg)
21日に東京競馬場で行われるオークス(G1)は、早くも牝馬二冠の懸かるリバティアイランドで断然のムード。桜花賞(G1)を究極の切れ味で制した才媛の二冠は、ほぼ間違いなしという雰囲気も漂いつつある。
本馬の主戦を任される川田将雅騎手は、現在騎手リーディングのトップを独走中だ。前走の阪神から直線の長い東京へと舞台が替わることも、鋭い末脚を武器とする桜の女王にとって好材料。17日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズでも1.5倍に支持されており、おそらく当日も圧倒的な1番人気になることが予想される。
ただキャリアの浅いこの時期の3歳牝馬のレースとあって、大本命に推された馬が敗れるケースも決して珍しくないのが、このオークスだ。
過去には上位人気に支持された馬が、思わぬ不覚を取ってしまう事象も少なからずあった。クラシック一冠目の桜花賞が阪神の芝1600mで行われるのに対し、二冠目のオークスは距離も2400mとなり、一気に800mも延びる。コースも距離も異なるだけに、注意が必要だ。
そういった意味では、リバティアイランドに騎乗する川田騎手にしても、かつて騎乗したハープスターで単勝1.3倍の圧倒的人気を背負いながら、一足先に抜け出していたヌーヴォレコルトに惜敗した経験の持ち主。終わってみたらやっぱり1強だったという可能性も十分に考えられるものの、何が起きても驚けないのも競馬である。
そこで今回は、2000年以降のオークスで大本命に推された馬たちの成績を振り返ってみたい。以下は、その成績とオッズだ。
■2000年以降のオークスで1倍台に支持された馬の成績(敬称略)
01年 テイエムオーシャン、3着、本田優、1.8倍(桜花賞、秋華賞)
03年 アドマイヤグルーヴ、7着、武豊、1.7倍
04年 ダンスインザムード、4着、武豊、1.4倍(桜花賞)
05年※シーザリオ、1着、福永祐一、1.5倍(米オークス)
09年※ブエナビスタ、1着、安藤勝己、1.4倍(桜花賞)
14年 ハープスター、2着、川田将雅、1.3倍(桜花賞)
18年※アーモンドアイ、1着、C.ルメール、1.7倍(牝馬三冠)
20年※デアリングタクト、1着、松山弘平、1.6倍(牝馬三冠)
21年 ソダシ、8着、吉田隼人、1.9倍(桜花賞)
こうして確認してみると、単勝1倍台の馬にもかかわらず、意外なことにその勝率は5割を下回る4勝5敗というものだった。過去に敗れた馬たちがこれだけいることを考えると、最初からリバティアイランドで絶対と決めつけてしまうことには怖さもある。
結果論になるとはいえ、あえて大本命を裏切ってしまった馬の敗因のひとつとして挙げられそうなのは、マイラー色の強かったテイエムオーシャン、ダンスインザムード、ソダシらのケースや、後方からの競馬で末脚が不発に終わったアドマイヤグルーヴやハープスターなどのケースだ。
桜花賞でただ1頭、上がり3ハロン32秒台の鬼脚を披露し、ライバルにモノの違いを見せつけたリバティアイランド。重箱の隅をつつくような懸念かもしれないが、未経験の距離でスタミナ不足を露呈したり、東京の長い直線を生かし切れず、先行勢を捉え切れないケースも頭の片隅に入れておきたい。
PICK UP
Ranking
5:30更新【クイーンS】ボンドガール武豊は「仲間外れ」の孤軍奮闘!? 「休み明け」C.ルメールは新潟ではなく札幌参戦
競馬学校「主席」の“天才騎手”が存在感。田口貫太、小林美駒だけじゃない「上手くなる」第2の師匠とのコンビでトップジョッキー並みの結果
藤田晋オーナーに強力援軍!? 「チーム・スターズオンアース」で“周回遅れ”の初陣…シュヴァルグラン産駒は遅れてきた大器となれるか
- 今村聖奈、小林美駒、古川奈穂が戦線離脱…「新人女性騎手」にかかる期待 過怠金「計16万円」若手騎手が土日で4回の制裁! 2年目若手騎手「まるで宝くじ」と話題!?【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- サトノカルナバル、ピコチャンブラックに続く「大物候補」が登場!? 今週デビューのキタサンブラック産駒は「古馬重賞ウイナー」と互角の動き
- 「騎乗依頼を受けない」トップジョッキーやベテランも?JRAから来年は4週間の通達済み…「名ばかり」暑熱対策に中堅騎手が不満
- キャプテン渡辺「面白き新潟競馬」に秘策あり?「予想もクソもありません」アイビスサマーダッシュの予想は枠が出てから【徒然なる神のくず競馬トーク】
- C.ルメール×名門クラブの快速馬がデビュー!スタートダッシュ失敗も「シンボリクリスエス後継候補」の父に初勝利もたらすか
- 永島まなみと「同期」の女性騎手が待望の戦線復帰!「かんちゃん帰ってくる頃には」今村聖奈も9月中にカムバックの可能性
- 武豊「マジック炸裂」も次走で鞍上問題発生!? 一撃“5億円”獲得「世代ナンバーワン牡馬」が参戦予定
関連記事
「控えてほしい」単勝1.6倍の横山武史さえ従った陣営の思惑…ゴールデンハインド「裏切り」ではない「必然」の逃げ切りオークス出走の裏側
リバティアイランド「絶対優位」も1強はヒモで必ず荒れる! 先週ヴィクトリアマイル&京王杯SCダブル的中【東大式必勝馬券予想】
ヴィクトリアマイル(G1)ソングライン勝利でリバティアイランドの「オークス制覇」に黄信号!? 辿る運命は2年前のソダシと同じ?
鞍上川田騎手に大きな不安データ!JRAオークスのリバティアイランドにこれだけの逆風。勝つのは意外な格下馬?
【オークス(G1)展望】リバティアイランドに「意外な」距離の壁!? 逆転候補は「府中2400m最強厩舎」が手掛けるアノ馬!