真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.01.18 20:00
JRA武豊全盛期を象徴する「史上最強馬」が旅立つ。 無念の天皇賞除外から上り詰めた頂点…… ソダシに受け継がれた芦毛の怪物のバトン
編集部
その一方で、想定外の”この事件”がクロフネ陣営の新たな岐路ともなった。翌年のフェブラリーS(G1)も候補に挙がっていたことから、これを機会にダートの武蔵野S(G3)に出走することになったのである。
新天地となったダートの舞台でクロフネはかつての輝きを取り戻した。最後の直線を2番手から楽に抜け出すと、後続との差をみるみる広げて9馬身差の大楽勝。1分33秒3の勝ち時計は芝のレースと遜色ないほどのスーパーレコードだった。
衝撃はこれだけにとどまらない。ダート2戦目のジャパンCダートでも米国の一流馬リドパレス、前年の覇者ウイングアローなどを相手に7馬身差の独走劇を披露した。
いよいよ世界へ挑戦か……。
翌年にドバイワールドカップを目標とすることが決定していたクロフネだったが、その後は右前脚に屈腱炎を発症していることが判明。陣営からは競走登録の抹消と種牡馬入りが発表された。
02年に種牡馬としてデビューしたクロフネは、”第2の馬生”でも超一流といえる活躍を見せる。スプリントG1で2勝を挙げたカレンチャンなど8頭のG1馬を世に送り出し、昨年一杯で種牡馬を引退したばかりのタイミングで、あまりにも早過ぎる訃報となってしまった。
競馬関係者やファンの間で今なお史上最強ダート馬の呼び声の高いクロフネ。晩年に登場した白毛初のG1馬ソダシにも偉大な父の血が脈々と受け継がれている。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 【日本ダービー】「力があるね」「大したもん」田原成貴氏&安藤勝己氏も高評価!打倒ジャスティンミラノに「最大の惑星」が名乗り
- C.ルメールが「過怠金」横山典弘が「騎乗停止」に賛否両論!? 覚悟の突撃と不可抗力…JRAの一貫した判断とは
- “リバティアイランドは怪我で回避”最強牝馬不在が意味するもの。ヴィクトリアマイルで社台グループの深すぎる内部事情!
- 25年ぶりのJRA最多勝記録更新も視野!? 川田将雅に匹敵する3着以内率62.2%…今「最も信頼できる騎手」森一馬が凄い!
- J.モレイラ「出禁回避」へ負けられない戦い! 桜花賞馬ステレンボッシュは「騎乗不可」、日本ダービーでも悩ましい選択?
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- テーオーロイヤル、ドゥレッツァの骨折も無関係ではない!? タイムトライアルのような京都の高速馬場…宝塚記念前の「怪時計連発」に懸念の声
- JRA「理由なき」単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然……ナリタブライアンのレコードを塗り替えたのは、約110億円分を一瞬で「紙クズ」にしたお騒がせホース
- 「叩かれるのが嫌ならSNSすんなよ」斎藤新にSNSの洗礼!? 注目の若手がそれでも大事にしたいこと…「美肌の秘訣」に商品メーカーも反応
- 「絶妙ラップ」でメジロパーマー以来32年ぶり快挙!成績不振&名伯楽からの卒業…ピンチをチャンスに変えた「花の35期生」新人王
関連記事
JRA川田将雅「なぜここまで負けるのか」……ヴェロックス惨敗で「泥沼」31戦1勝。不振の象徴は意外なところにも!?
JRAアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトに続く「4着馬」の主戦が「0勝」行進……通算500勝リーチも「カレンブーケドール・ロス」で足踏み
JRA M.デムーロ「誤算続き」チグハグ騎乗で赤っ恥!? ライバルにまさかの「Vロード譲渡」 かつての勝負強さは見る影もなし……
武豊アドマイヤビルゴ「敗因」はアノ大物3歳馬!? 元JRA安藤勝己氏が意外な見解…… 日経新春杯(G2)大敗も新たに見えた「希望の光」
元JRA藤田伸二氏「団野が悪い」一刀両断も大先輩からエール……日経新春杯(G2)団野大成デビュー3年目の重賞初制覇に立ち塞がった「苦難」と「屈辱」