モーリスが圧倒的な強さで香港C制覇!サトノクラウンが世界王者撃破と沸きに沸いた「2016香港国際競走」回顧

11日に香港の沙田(シャティン)競馬場で行われた香港国際競走。香港カップ、ヴァーズ、マイル、スプリント(いずれもG1)の4競走に日本馬が大挙13頭参加した。
どの馬もG1級の実績馬とあって日本勢による完全制覇も期待されたが、今年も地元の香港勢を始めとしたライバルたちとの熱い戦いが繰り広げられた。
まずはサトノクラウン、ヌーヴォレコルト、スマートレイアーの3頭が世界王者ハイランドリールに挑戦した香港ヴァーズ(芝2400m)から振り返りたい。
前年の覇者であり、今年キングジョージ6世&QES(G1)やブリーダーズCターフ(G1)を制して世界王者として君臨するハイランドリールが単勝1.3倍と圧倒的な人気を集める中、日本馬はサトノクラウンが4番人気、ヌーヴォレコルトが5番人気、スマートレイアーが6番人気と続いた。
ハナを切ったのはハイランドリール。サトノクラウンは中団の内々で脚を溜め、ヌーヴォレコルト、スマートレイアーも中団外を追走。途中でビッグオレンジがハナをうかがうシーンもあったが、結局ハイランドリールが主導権を奪った。
ハイランドリールが先頭のまま最後の直線に入ると、力強い足取りで後続を一歩ずつ引き離していく。残り200mを切って3馬身以上突き放した際は「さすが世界王者」と思われたが、内から馬群を縫って抜け出してきたサトノクラウンが猛追。最後は2頭の叩き合いあとなって、サトノクラウンが半馬身抜けたところがゴールだった。
皐月賞で1番人気に推されるなど、もともと現役屈指の素質があったサトノクラウンだが、順調にレースに使えないこともあって前走の天皇賞・秋(G1)でも14着と低迷。しかし、ここで世界王者を倒したことで、その評価は一気に上昇。
3着以下に約7馬身の差をつける歴史的なマッチレースだった。
サトノクラウンが勝ったことで勢い付いた日本勢だったが、やはり香港が本場であるスプリント戦の壁は厚かったようだ。
PICK UP
Ranking
23:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……















