モーリスが圧倒的な強さで香港C制覇!サトノクラウンが世界王者撃破と沸きに沸いた「2016香港国際競走」回顧
続いて行われた香港スプリント(芝1200m)には、日本からビッグアーサーとレッドファルクスという2頭のスプリント王が挑戦。だが、勝ったエアロヴェロシティ以下の強豪にまったく通用せずビッグアーサーが10着、レッドファルクスが12着に大敗。
今後の日本のスプリント戦線に、大きな課題が突き付けられたレースだった。
続く香港マイル(芝1600m)は日本からロゴタイプ、ネオリアリズム、サトノアラジンの3頭が挑戦したが、勝ったのは地元の前哨戦の香港JCマイル(G2)を勝っていたビューティーオンリー。2着、3着も同レースの出走馬が入着し、香港勢が上位を独占した。
日本勢は5着のロゴタイプが最先着。期待されたネオリアリズムとサトノアラジンは7着と9着に敗れた。日本にも短期免許で来日したことのある香港の名手Z.パートン騎手は、これで香港スプリントと連勝となった。
メインレースとなる香港カップ(芝2000m)は、事前からここがラストランとなるモーリスとエイシンヒカリの一騎打ちといわれていた。
ただし、人気面では1番人気に推されたモーリスが単勝1.6倍と圧倒的な支持を集め、エイシンヒカリの4.1倍に大きな差を付けた。3番人気にステファノス、4番人気にクイーンズリングと日本馬が上位人気を占め、最近低迷が続くラブリーデイは7番人気に留まった。
レースはエイシンヒカリが外連味のない逃げを見せる展開となった。後続を大きく引き離し、ステファノスやラブリーデイといったところが好位グループを形成。モーリスとクイーンズリングは中団よりやや後ろで脚を溜めた。
エイシンヒカリが先頭のまま最後の直線へ。後続にはまだ3馬身以上のリードを保っており、ステファノスとラブリーデイが必死に追い上げるもなかなか差が詰まらない。
そんな中、残り200mを切ったところで内々で脚を溜めていたモーリスがまるでワープしたかのように一瞬で好位集団の前に出ると、脚が上がり掛けていたエイシンヒカリをねじ伏せて先頭へ。そのまま後続を突き放すと、あっさりとゴール板の前を駆け抜けた。
PICK UP
Ranking
5:30更新
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
【香港C(G1)展望】BC制覇の偉業から1か月、ラヴズオンリーユー有終の美へ!レイパパレはC.スミヨンと新コンビ、最大のライバルは最高レーティングの英国馬
横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- エリザベス女王杯「単勝430.6倍」大激走に19歳ジョッキーも「本当に信じられません」。 武豊1番人気がまさかの結末で生まれたJRA・G1最高配当【競馬クロニクル 第30回】
- 「死活問題」発生に競馬YouTuberが絶滅の危機!? 突然の動画削除にファンも動揺…… チャンネル配信者らに何が起こったのか
- JRA調教師の目標は「餌やり」からの卒業!? 競馬界の「影の王」ノーザンファーム外厩大成功に存在意義ズタズタ……
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 四位洋文騎手が「トラウマ」嘆く……武豊騎手も不快感を露にした昨年「マイルCS」ディサイファの悲劇
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?















