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JRA根岸S(G3)波乱の立役者ワンダーリーデル激走「サイン」が出ていた!? あの大物が田中勝春を大きく後押しか

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 31日に東京競馬場で開催された根岸S(G3)。フェブラリーS(G1)への最重要トライアルとして注目を集めた一戦は、1番人気のレッドルゼルが混戦を断ち、重賞初制覇を飾った。

 鞍上・川田将雅騎手は2週連続のダート重賞制覇。今年に入ってから続いていた不振からようやく抜け出した。そして、その川田騎手騎乗のレッドルゼルとゴール前まで激しく競り合ったのが伏兵10番人気のワンダーリーデル(牡8歳、栗東・安田翔伍厩舎)だった。

 レッドルゼルには「アタマ差」及ばなかったが、道中最後方に控え、メンバー最速の上がり34秒6という極上の末脚で直線鋭く追い込んだ。3着には2番人気タイムフライヤーが入るも、3連単は4万4160円という高配当。その立役者はもちろん田中勝春騎手とワンダーリーデルだ。

 レース前は、逃げ馬不在でスローペースが予想されていた。しかし、ふたを開けてみると、スマートセラヴィーとサクセスエナジーがハナを主張。メイショウテンスイもこれに加わり、前半34秒4という予想以上のハイペースでレースは流れた。

 先行した馬は、ほぼ2ケタ着順に沈み、ラップ以上に先行馬にはタフな流れとなった。それにより後方でじっくり構えたワンダーリーデルと田中勝騎手には、結果的に願ってもない競馬になったのは間違いないだろう。

 ワンダーリーデルは、2019年11月に武蔵野S(G3)を制覇。しかし、そのレースを最後に8戦連続で馬券圏外と苦戦が続き、鞍上には1年半以上も重賞制覇から遠ざかっている49歳の田中勝騎手。強調材料に乏しかったのは言うまでもない。しかし、レース前からワンダーリーデルには幾つかの“激走サイン”が出ていた。

 それが競馬好きで知られる『田中』将大投手の日本球界復帰だ。そのニュースが流れたのはレースの数日前。前日の30日には都内で会見も行われた。

『8』年ぶりの日本復帰で、背番号はかつてつけていた『18』と発表された。『田中』騎手騎乗のワンダーリーデルは『1』番枠に収まり、メンバー唯一の『8』歳馬だった。

 ワンダーリーデルの父はスタチューオブリバティ(自由の女神像)で、古巣ニューヨーク・ヤンキースのサインも隠されていた。また、ワンダーリーデルに競り勝ったレッドルゼルの鞍上は川田『将』雅騎手。

 田中投手の楽天復帰が決まった直後の根岸Sで、ワンダーリーデルの激走、そして『田中』×『将』雅のワンツーは必然だったのかもしれない。

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