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JRA「タメ殺し疑惑」武豊ヨーホーレイクに賛否両論!? きさらぎ賞(G3)ラーゴムと作戦に明暗…… あえての後方待機を選択した理由

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JRA「タメ殺し疑惑」武豊ヨーホーレイクに賛否両論!? きさらぎ賞(G3)ラーゴムと作戦に明暗…… あえての後方待機を選択した理由の画像1

 7日の中京メイン・きさらぎ賞(G3)は北村友一騎手の3番人気ラーゴムが優勝。デビュー勝ち以降は2戦連続2着と惜敗が続いていたが、待望の重賞初制覇。皐月賞(G1)出走に向けて好発進を決めた。

 これに対し、武豊騎手とのコンビで出走したヨーホーレイク(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は、勝ち馬からクビ差の2着。またしても勝利にあと一歩届かなかった。

 着差こそ「クビ差」だったが、それ以上に大きな差となったのは、それぞれの騎手が採った作戦だったかもしれない。

 11頭立ての芝2000m戦。好スタートを決めたラーゴムは3番手の好位からの競馬。行きたがるところを見せたが、北村騎手はこれを懸命になだめて何とか折り合いに苦心した。対するヨーホーレイクの武豊騎手はパートナーを外へ誘導。後方から3番手までポジションを下げる。

 逃げたタガノカイの刻んだラップは、1000m通過1分1秒2のスローと先行馬に有利な展開。3コーナーを過ぎ、徐々に後続馬が前との差を詰め始める。ヨーホーレイクは後方から外を回して追撃態勢に入るが、ラーゴムとの差はまだまだ残っていた。

 最後の直線に入って2番手までポジションを上げたラーゴムが、残り200m手前で先頭に躍り出る。直線大外に出されたヨーホーレイクがただ1頭、猛烈な勢いでこれを追い詰めるも時すでに遅し。道中ソツなく立ち回った勝ち馬に対し、終始外を回らざるを得なかったロスが響く結果となった。

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 レース後、武豊騎手は「惜しかったです。馬場の良いところで4コーナーまで行けましたが、直線半ばで1頭になったせいかフワッとしました。伸びていますが勝ち馬がしぶとかったです」と振り返った。

「武豊騎手は強引なレースをしないタイプですし、騎乗内容からもスムーズなレースを心掛けたことは伝わります。後方から外を回した理由も、馬場のいいところを狙ってのようですし、ヨーホーレイクも負けてなお強しの印象が残りました。

とはいえ、パトロール映像を見るとかなり外を回しているように見えます。着差がクビと僅かだっただけに、もう少しスムーズなポジション取りが出来ていれば……。武豊騎手からすれば惜しかったというより、取りこぼした感も否めませんね」(競馬記者)

 好位抜け出しでデビューから2連勝したヨーホーレイクだが、3着に敗れた前走のホープフルS(G1)、きさらぎ賞は後ろからの競馬が続いた。今回、クラシックを前に使える脚を測るといったトライアル的な騎乗を、武豊騎手があえて選択したのかどうかは定かではない。

 だが、見る者によっては「勝てていたレース」にも映り、2番人気の馬で2着なら「悪い内容でもない」と賛否が分かれるところだろう。

 その理由の一つとして考えられるのが、今年の武豊騎手の不振だ。京都金杯(G3)シュリ、日経新春杯(G2)アドマイヤビルゴ、東海S(G2)インティと、重賞レースの1番人気馬で結果を残せていないのだ。

 好調な騎手ならば、多少の惜敗は運が悪かったと好意的に見られるが、同じ内容だったとしても不調な騎手の場合は、敗因のヤリ玉に上げられることも少なくはない。

 メインレースで敗れたものの、この日の最終レースはしっかりとファンの期待に応えて勝利した武豊騎手。タメ殺しなんて“あらぬ疑い”を向けられないためにも、まずは重賞勝利という結果が求められそうだ。

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