「神の領域」モーリスに対し、やまない「史上最強マイラー」の声。そして「ありがとうタイキシャトル」
11日の香港C(G1)を、直線一気の、まさに「目にも止まらぬ」末脚で圧勝したモーリス。現役引退の花道を衝撃とともに迎えた同馬に、いまだ賛辞が鳴りやまない。
現地のサウスチャイナ・モーニング・ポストは「日本のヒーローは神の領域に達した」と、これ以上ない表現で同馬の絶対的な強さを表現。香港マイル、チャンピオンズマイル、そして今回の香港Cと香港遠征では無敗。香港競馬界にとっては「史上最強の外国馬」として語り継がれることとなるだろう。
それもそのはず、めずらしくスタートで出遅れたモーリスだったが、直線では後方インコースから前の馬をかきわけるように進出したにもかかわらず、他馬が止まって見えるほどのスピードを示し、残り100mの時点で後続を置き去りにするという信じがたい内容。これほどのパフォーマンスを示した馬は、香港競馬の歴史の中でも少ないに違いない。
この異次元の活躍には、当然ながら日本でも絶賛の嵐。「史上最強マイラー」「レジェンド」との声が上がるのも自然だ。
そして、モーリスの偉業達成により、今再び注目を集める馬が1頭。90年代後半から現在まで、長らく「史上最強マイラー」の地位を保持し続けてきたとされるタイキシャトルだ。
「ファンの間では『ついにタイキシャトルを完全に超えた』『1600~2000で無双は前代未聞』『モーリスこそ史上最強』という声が多い一方、『20年近く最強マイラーでいたタイキシャトルはすごい』『ありがとうタイキシャトル』という声も。
フランスのマイルG1を含むG1競走5勝のタイキシャトルの偉業には変わりないですが、マイルと中距離で世界のトップクラスに立ったといっても過言でないモーリスの存在は、それに匹敵するものがあります。G1勝利数もモーリスのほうが上ですし、戦ってきた相手も強い印象。こういった声が出るのも自然ですね」(競馬記者)
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛