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JRA武豊「ただ走らなかった」苦い記憶……。共同通信杯(G3)凡走ステラヴェローチェ「運命の分岐」失敗でお先真っ暗!?

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 14日、東京競馬場で行われた共同通信杯(G3)は4番人気のエフフォーリアが優勝した。無傷の3連勝でクラシックの有力候補に名乗りを上げた。

 横山武史騎手は昨年のフローラS(G2)を制したウインマリリンに続いて重賞2勝目。昨年の関東リーディングを獲得したホープの勢いはまだまだ止まることがなさそうだ。

 その一方、父である横山典弘騎手が騎乗した1番人気のステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)は5着に敗れた。

 2連勝でサウジアラビアRC(G3)を制し、朝日杯FS(G1)で2着に入ったステラヴェローチェ。他馬より1キロ重い57キロの斤量を背負いながらも、メンバートップの実績が評価されて人気を集めた。また、他の有力馬の多くが新馬勝ちのみで、重賞実績がなかったことも影響しているだろう。

 1000m通過が61秒9のスローペースの中、ステラヴェローチェは中団からレースを進める。最後の直線で追い出しをかけるも、伸びを欠いて馬券圏外に沈んだ。

 レース後、須貝調教師は「馬は良かったと思いますが、レースでは色々な要素があります。57キロを背負いましたが、斤量だけではありません」とコメント。状態が悪かったわけでなく、斤量以外にも敗因があると考えている様子だ。

 別定戦のため仕方のないことだが、同じ3歳馬同士で1キロ重い斤量を課せられるのは厳しい条件。ただ、クラシックを見据える上で克服しないといけないことでもある。

●共同通信杯を57キロで制した馬(グレード制後)
94年 ナリタブライアン
06年 アドマイヤムーン
07年 フサイチホウオー
12年 ゴールドシップ
14年 イスラボニータ

 勝ち馬にはG1馬がずらりと並んでいる。唯一、G1未勝利のフサイチホウオーも皐月賞(G1)で3着と結果を残しており、日本ダービー(G1)では1番人気に支持された。また、2着馬もビワハヤヒデ、ディープブリランテ、アドマイヤマーズなどがいる。もし、ステラヴェローチェも連対することができていれば、今後が楽しみな存在となっただろう。

 その一方、57キロを背負って1番人気に支持されるも馬券圏外に敗れた馬は以下の通りである。

11年 ダノンバラード
16年 ハートレー
18年 グレイル
20年 マイラプソディ

 ダノンバラードはG1には手が届かなかったが、13年のAJCC(G2)で優勝するなど活躍した。だが、それ以外の馬はすべて共同通信杯を境に全く結果を残せていない。

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 昨年、単勝1.5倍という圧倒的な支持を集めたマイラプソディは4着に凡走。鞍上の武豊騎手が「状態も良かった。ただ、走らなかった……」と首を傾げたのは記憶に新しいだろう。その後、同馬は重賞で惨敗を繰り返している。

 過去のデータからステラヴェローチェにとって共同通信杯は重要な分岐点だったと考えられる。G1馬ルートに乗れなかったことで、今後は厳しい戦いが待っているかもしれない。

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