真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2016.12.16 16:50
“懐かしき豪快馬主関口房朗のG1制覇”朝日杯フューチュリティステークスの記憶~フサイチリシャール~
編集部
フサイチリシャールは関口氏が所有していたフサイチエアデールの子供である。重賞4勝、桜花賞とエリザベス女王杯で2着に好走するなど活躍。そのエアデールが引退し、2番目に産まれたのがフサイチリシャールだった。フサイチリシャールは2003年のセレクトセールで関口氏に9900万円で落札され、2005年9月にデビュー。その後東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で重賞初制覇を決めると、続く2歳王者決定戦の朝日杯フューチュリティステークス(G1)へ出走した。
朝日杯フューチュリティステークス当日はテレビ番組との企画で誕生したフサイチジャンクのデビュー戦ということもあり、当日はダウンタウンの浜田やフジテレビの関係者が多く来場。関口氏はフェラーリを連ねて競馬場へ来場するというパフォーマンスを見せた。フサイチジャンクはそのデビュー戦を見事勝利し、そしてメインレースの朝日杯フューチュリティステークスを迎えた。
レースはスロクハイネスとフェイクフェイスの2頭が出走取消となり14頭立てとなり、1番人気はこの年リーディング争いをしていた藤沢和雄厩舎のジャリスコライト。ここまで2戦2勝でそのすべてが圧勝という成績だった。しかしレースはフサイチリシャールが好スタートから2番手に付け、直線に向いて先頭に立つと粘りに粘って2着スーパーホーネットにクビ差を付けて勝利。同馬を知り尽くす鞍上福永祐一騎手の好騎乗が目立ったレースだった。
朝日杯フューチュリティステークスを制したフサイチリシャールはこの年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選ばれたが、翌年のクラシック戦線は皐月賞5着、NHKマイルカップ6着、日本ダービー8着と結果を残すことはできなかった。その後は阪神カップで重賞を勝利したが、5歳時に出走した高松宮記念でレース中に左前脚の腱を断裂し引退、種牡馬となって北海道へ旅立っていった。
引退後は種牡馬となるも繁殖牝馬に恵まれず2014年で共用停止となり、事実上種牡馬は引退となったが、今年になってダート重賞のエルムステークス(G3)をリッカルドが勝ち、障害重賞の京都ハイジャンプをニホンピロバロンが勝利した。今は北海道の橋本牧場豊畑分場で余生を送っており、現役時代は灰色だった馬体をしていたが、今は真っ白になっているという。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛