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3月1日付けで騎手免許を取得する2人の新人女性騎手。永島まなみ騎手は栗東・高橋康之厩舎から、古川奈穂騎手は栗東・矢作芳人厩舎からデビュー予定で、早ければ3月6日の開催から競馬ファンにその姿を披露することになるだろう。
5年ぶりに誕生したJRA女性騎手。デビュー6年目を迎えた藤田菜七子騎手を「大きな存在」と掲げ、希望を胸に秘めて先輩ジョッキーと対決するフレッシュな2人だが、前途多難の将来が待ち受けているかもしれない。
過去のJRA女性騎手1年目の成績を調べると、過酷な現実が浮き彫りとなっているのだ。

まずは今をときめく藤田菜七子騎手から。2016年3月3日の「ひなまつり」に、JRAよりひと足はやく川崎競馬場でデビューした彼女は、すぐにその存在を知らしめた。
しかし話題性はナンバーワンも、JRA 1年目の成績は6勝止まり。同期の木幡巧也騎手(1年目45勝)や坂井瑠星騎手(同25勝)と比べると、物足りない成績に終わった。本人も1年目を振り返って「自己採点は40点」と答えている。
藤田菜七子騎手のデビューから遡ること20年前。「競馬学校花の12期生」として1996年にデビューしたのが、増沢(当時は牧原)由貴子、田村真来、細江純子の3人の女性騎手だ。福永祐一騎手や和田竜二騎手ら、現在もトップジョッキーとして君臨している同期とともに華々しくデビューした「3人娘」の1年目も厳しい結果に終わっている。
現在は「ホソジュン」の愛称で親しまれている細江は、わずか3勝。元騎手の田村正光を父に持つ田村も4勝。菜七子騎手がその記録を塗り替えるまで、JRA史上女性騎手最多勝(34勝)を誇っていた増沢も、1年目は9勝に終わった。
翌1997年には、板倉真由子と押田純子が騎手デビュー。しかし板倉は88戦して未勝利。押田も83戦してわずか1勝と、ルーキーイヤーは悲惨な結果に。その後、引退した2人と入れ替わるように、2000年にデビューしたのは西原玲奈騎手。デビュー9戦目で初勝利を挙げ、1年目は9勝と健闘するも、落馬負傷の影響もあり、通算590戦17勝で現役引退した。
彼女たちを苦しめたのは、数少ない騎乗機会で成績を残せなければ、いい馬は回ってこなくなり、成績を上げることができず、さらにいい馬が回ってこない……という「負のループ」だった。
事実、1年目にそれなりの結果を残した増沢は通算18年(2013年引退)、西原は10年(2010年引退)と、比較的長い現役生活を続けることができた。一方で細江は6年、板倉は5年、田村と押田は4年でムチを置くなど、その騎手人生は短命に終わっている。
減量特典がなくなり、騎乗依頼がグッと減る時期を境に引退した点は「結果がすべて」の騎手たちのシビアな現実を物語っているだろう。
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