JRA【オーシャンS(G3)展望】スプリント界に“新星”誕生なるか!? 父ロードカナロア×母カレンチャン「安田隆行厩舎の結晶」カレンモエに期待
3月6日、中山競馬場ではオーシャンS(G3)が開催される。
2019年の覇者モズスーパーフレアと20年覇者ダノンスマッシュは、その後G1ホースの仲間入りを果たした。今年もここをステップに飛躍を遂げる馬は誕生するだろうか。
スター候補にふさわしい1頭がカレンモエ(牝5歳、栗東・安田隆行厩舎)だろう。父がロードカナロア、母はカレンチャンという安田隆厩舎のまさに結晶と言える存在だ。
前走の京阪杯(G3)は重賞初挑戦にもかかわらず、1番人気に支持されたが、フィアーノロマーノに差され惜しい2着に終わった。しかし、先行馬が総崩れするなか、2番手追走からの粘りは高く評価できる。
今回も上位人気は間違いなさそうだが、もちろん不安もある。メンバーレベルは明らかに前走以上で、本馬にとって関東圏への輸送は初めて。しかし、父と母はスプリンターズS(G1)を合わせて3勝しており、中山1200mへの適性という点を見ても不安より期待の方が大きい。
1着馬には高松宮記念(G1)への優先出走権を与えられるが、重賞未勝利のカレンモエが狙うのは優勝だけだろう。
鞍上には9戦中4戦で手綱を取っている北村友一騎手を予定している。ただし、同騎手はクロノジェネシスに騎乗するためドバイ行きが決まっており、ここを勝っても高松宮記念では乗り替わることになる。まずは、重賞初制覇に全力投球ということになるだろう。
カレンモエと同じ5歳牝馬のアウィルアウェイ(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)。実績的にはこちらが断然上だ。
2歳時から短距離重賞戦線で活躍してきたが、昨年1月のシルクロードS(G3)で重賞初制覇を飾ると、昨秋のスプリンターズSでは最後方から3着に好走。脚質的に展開次第の面はあるが、ハイペースになれば上位争いは必至だろう。
前走のマイルCS(G1)は12着に敗れたが、より適性の高い1200mに距離を戻して重賞2勝目を狙う。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA松山弘平、新パートナーはカレンブーケドールだけで収まらない!? 「全ツッパ」24レース騎乗でわずか2勝も、価値ある勝利で“幻のタキシード”に前進か
元JRA安藤勝己氏に「騎手引退」を決意させた惨敗から9年。地方からの怪物ダンシングプリンスの「芝挑戦」に託された思い
JRA史上初の快挙へ―― 安田隆行調教師「まさか、ここまで活躍するとは」……。 悲願「父ロードカナロア」でのG1制覇へ“夢”のスプリント配合が走り出す
JRA池添謙一「4年越しの恋」カレンチャンの娘カレンモエ「待望のオープン入り」に複雑!? 「まだ3歳ですから」2着メイショウミモザ将来に期待も……
JRA池添謙一を巡る「女同士」の異種格闘技戦!? 「王道」VS「邪道」芦毛アイドル候補生による熱き戦いを見逃すな!