JRA注目の女性騎手「まなみん」こと永島まなみ騎手の初騎乗は馬券圏内あと一歩の4着! 競馬界のサラブレッドが見せる意外な素顔とは
先週、JRAでは8人の新人騎手がデビューした。阪神競馬場では小沢大仁騎手、中山競馬場では永野猛蔵騎手が共に初騎乗初勝利を挙げて華々しいデビューを飾った。また、藤田菜七子騎手以来じつに5年ぶりの誕生となった古川奈穂騎手、永島まなみ騎手の2人の女性騎手も大いに注目を集めた。
古川奈騎手は、父が脳外科医、自身も進学校に通いながらも中退して騎手になったという「異色」の経歴の持ち主。デビューする前から話題を集めたが、初騎乗となった土曜阪神1Rでは6番人気ラントに騎乗するも11頭立ての10着。これといった見せ場を作ることも出来ず、ほろ苦いデビュー戦となった。
一方、永島騎手は土曜小倉2R6番人気フェイトリッパーでデビュー。好発を決めると一時はハナを奪うほどの積極果敢な騎乗を見せた。3コーナー過ぎでは一旦位置取りを下げるも、直線ではまた盛り返しあわや馬券圏内という見せ場たっぷりの4着。2人の新人女性騎手、初騎乗の着順では永島騎手の方に軍配が上がった。
厩舎では「まなみん」の愛称で親しまれているという永島騎手。見た目は穏やかだが負けず嫌いな一面も持っており、同期である古川奈騎手のことを「頼りになる存在」としながらも、「ライバルとして負けたくない」と意識している。
まなみんこと永島騎手とは一体どういう人物なのだろうか。
永島騎手は地方通算2043勝を挙げた元騎手の永島太郎調教師の次女として2002年に生を受ける。園田競馬場に隣接した住宅で、幼少の頃から馬に乗る父の姿や競走馬たちを見て育ったという、バリバリのサラブレッドである。幼稚園の時点で将来の夢は「騎手」。
また、父の永島師が岩田康誠騎手と仲がよく、小さい頃から岩田康騎手にもお世話になっていたという。小学5年生の頃から阪神競馬場の少年団で乗馬を習い始め、2015年にはジョッキーベイビーズ関西地区予選にも出場。将来、騎手としてデビューするのはある意味で必然的だったと言えるのかもしれない。
「永島騎手はやはり競馬一家に育ったというのが大きなポイントでしょうね。地方通算2000勝以上を挙げた名手だった父から引き継いだDNAの中には、馬乗りとしての天性の才能が眠っているかもしれません。その遺伝子が目覚めさえすれば、一流の騎手になるのも夢ではないでしょう」(競馬記者)
とてつもない才能を秘めているかもしれない永島騎手だが、一旦競馬場を離れれば18歳の少女である一面も見せる。趣味は料理(ハンバーグ、唐揚げ)で、好きなアーティストは以前までは嵐だったが、今はGENERATIONSの片寄涼太だという。
地方の勝負師の血を受け継いだサラブレッド、「まなみん」こと永島騎手。今後も末永く注目していきたい。
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