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JRA史上初の快挙!父の背中を見て育った兄弟タッグ重賞制覇!競馬ファミリー「池添一家」に迫る!

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 先週21日、中山競馬場で開催されたスプリングS(G2)は、3番人気ヴィクティファルスが勝利。2着アサマノイタズラ、3着ボーデンとともに、4月18日に行われる皐月賞(G1)への優先出走権を獲得した。

 ヴィクティファルスを優勝に導いたのは池添謙一騎手。自身は「JRA初の兄弟重賞制覇でもありました!最高に嬉しい瞬間でした」とツイートするなど喜びはひとしお。それもそのはず、同馬を管理する池添学調教師は実弟であり、通算11回目の挑戦でようやく達成したホースマンの兄弟重賞制覇は、JRA史上初の快挙だった。

 二人の実父・兼雄師も栗東に厩舎を構えるなど、「競馬一家」と呼ぶにふさわしい池添ファミリー。競走馬の兄弟重賞制覇は珍しくないが、人間の兄弟がタッグを組んで重賞を制した例は、グレード制が導入された1984年以降で初めてのことだ。

 2013年に調教師試験に合格した弟・学師は、2015年から開業して2021年3月21日現在、165勝をマークしている。記念すべき初勝利は、2015年3月8日阪神2レースの未勝利戦。初白星を届けたのは、通算12戦7勝の実績を残して引退したメラグラーナ。意外にも鞍上は松山弘平騎手だった。

 開業当初は、同馬の調教もつけていたという学師。馬術のウデは超一流で、明治大学在学時代は、馬術部の主将を務めたほど。同大学の馬術部といえば、名門中の名門。当時の馬術競技会では、明治大の馬術部が馬上にまたがって移動するだけで、ほかの大学の馬術部が道を譲ったというエピソードもある。

 ところが海外試合を経験したことで、世界とのレベル差を痛感。一時は馬術で五輪出場を目指していた学師は、その道を諦めて本格的に競馬界へと足を踏み入れることになった。大学卒業後はノーザンファームで働き、アイルランドへ海外修行。あのエイダン・オブライエン調教師の仕事ぶりに触れるなど、世界レベルの競馬を体験。

 その後は競馬学校を経て、池添兼雄厩舎で厩務員となり、父のもとで修行しながら、調教師試験に合格したのは34歳のとき。4回目の受験で見事、父の背中に追いついた。
その父・兼雄師は元騎手でもある。ひとつ違いの兄を追いかけ、騎手になることを夢見ていた学師に待ったをかけたのは、ほかならぬ父だった。家族のなかでも身体が大きく、将来的に減量で苦しむことを見越した故の判断だった。

 兄・謙一騎手も、幼少時には減量に苦しむ父の姿を目の当たりにしていたという。弟・学師が調教師試験に合格したときには、「弟の管理馬でG1を勝ちたい」と宣言した池添騎手。兄弟タッグを組んで初めて挑んだ重賞は、2016年7月の札幌開催でのクイーンC(G3)。3番人気ロッテンマイヤーで10着に敗れている。

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 その後は2018年にサラキアで牝馬クラシック路線に挑戦。レース毎に上位人気に推されるも、ローズS(G2)の2着が最高成績だった。さらに翌19年にはグランレイで朝日杯FS(G1)に挑むも3着まで。池添兄弟の重賞制覇への夢は、あと一歩のところで叶わなかったという過去がある。

 ちなみに池添騎手の騎乗の手助けをするバレット役は、池添一家の三番目の子どもにあたる長女が務めている。そんな池添ファミリーの次の目標は、G1制覇にほかならない。

 父・池添兼雄厩舎のG1初制覇は、ヤマカツスズランで制した1999年の阪神3歳牝馬S(G1)。開業1年目でG1初挑戦初勝利という快挙を達成したが、実はそれ以来、G1勝利は20年以上も遠のいているのが現状だ。

 池添学厩舎にとっても、G1制覇は大いなる挑戦でもある。前述したロッテンマイヤーで初挑戦した2016年オークス以来、現在まで19戦で2着2回、3着4回と兄弟の夢は叶っていない。昨年末の有馬記念(G2)でサラキアが2着に入っただけに、「今年こそ」の思いも強いだろう。

 現在まで、G1は71連敗中の父・兼雄厩舎の無念を息子たちが晴らすことができるか。史上空前の混戦が予想される皐月賞へ、池添一家の挑戦は続く。

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