JRA C.ルメール騎手も惚れ込む逸材グレートマジシャン、毎日杯(G3)期待の良血からついに「本物」が誕生!?

27日、阪神競馬場で行われる牡馬クラシック最終便毎日杯(G3)。
シャフリヤール、ルペルカーリアといった良血馬が激突するが、中でも注目されているのが関東からの刺客・グレートマジシャン(牡3歳、美浦・宮田敬介厩舎)だ。『netkeiba.com』の想定オッズでは1.6倍と圧倒的1番人気、3強の中でも頭一つ抜けた人気を集めている。
これまで無傷の2戦2勝のグレートマジシャンはC.ルメール騎手とのコンビ。G1・2勝馬アルアインの全弟シャフリヤール、母シーザリオの超良血馬ルペルカーリアを抑えて1番人気に支持されている実力は、果たして「本物」なのだろうか。
昨年11月に迎えたデビュー戦。道中は2番手を追走、直線に向いて抜け出しを図るも、外からレッドロワが急追。一旦はかわされて完全な負けパターンとなったが、そこから驚異の勝負根性を見せ、叩き合いの末にアタマ差で勝利した。乗っていたルメール騎手は、「道中2度もかわされたのにファイトして伸びました。気性が幼いと聞いていましたが凄く走ります」と絶賛した。
2戦目のセントポーリア賞(1勝クラス)ではスタートでやや後手を踏んだが、落ち着いて後方2、3番手を追走。直線で外に出すと、ノーステッキで上がり3ハロン33秒3、2着バジオウに2馬身半差という異次元の末脚を繰り出した。
グレートマジシャンの評価を一気に高めたのが、このセントポーリア賞で見せた末脚だといってもいいだろう。
同馬は父ディープインパクト、母はドイツでG1を2勝した名牝ナイトマジックという超良血なのだが、母ナイトマジックの血がやや重厚なせいか、これまでにデビューしてきた兄姉達はやや瞬発力に欠ける印象があった。
ナイトマジックの仔=瞬発力不足というイメージが根付き始めていたが、それを覆したのがセントポーリア賞の走りだった。同馬のまさに瞬発力の塊のような極上の末脚に、ネット上では「フォイヤーヴェルクの弟とは思えない切れ」「ついにナイトマジックから当たりがきたか」と絶賛の声が相次ぎ、一気に評価が高まることになった。
「ナイトマジックは現役時代に独オークス(G1)を制し、その年の年度代表馬にも選ばれています。血に秘められている潜在能力ならピカイチでしょうが、いかんせん重厚で、それが産駒に濃く伝わってしまっている印象でした。しかしグレートマジシャンの瞬発力はまさにディープインパクト産駒のそれ。そこに母のパワーが上手い具合にミックスされたような感じです」(競馬記者)
毎日杯後は皐月賞(G1)をパス、日本ダービー(G1)を目標にすることが発表されているグレートマジシャン。ルメール騎手は皐月賞ではオーソクレースに騎乗することが決まったが、ダービーは騎乗馬に頭を悩ますことになるかもしれない。
PICK UP
Ranking
11:30更新
武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
有馬記念(G1)武豊「ウイニングラン」も残酷な結末! スペシャルウィーク、グラスワンダーが激突した1999年…… 最強世代の意地を懸けたラストバトル- 競馬版『無限の住人』!? 米最高峰の舞台に立った「独眼竜」馬に熱視線も、意外と多い「隻眼の強豪」
- ミスターシービー、ウオッカ、ヒシマサルの意外な共通点…馬名の由来は興味深いエピソードの宝庫【競馬クロニクル 第47回】
- 母の全兄は「G1優勝」の現役種牡馬! 新進気鋭のオーナーがJRA新馬戦初V
- 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
- JRA松田国英「人を殺したわけじゃないけど……」ダートの怪物が引退に追い込まれた“不治の病”が「期待の新星」にも。定年まで4か月の名伯楽に再び試練が……
- アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
- JRAノーザンファーム時代終焉へ「16億円」大勝負の“答え”が今週末に!? 「33億円の悲劇」から26年……日高関係者の“命運”を背負った良血がついにデビュー!
関連記事

JRA毎日杯(G3)ディープインパクト産駒と真っ向勝負!絶好調「モーリスの血」が3週連続重賞制覇に向け、ルペルカーリアを後押しする!?

JRA毎日杯(G3)グレートマジシャン×C.ルメールによる「無傷の3連勝マジック」は成功するのか!?「東上最終便」なのに「関東馬」が大活躍のカラクリとは?

JRA皐月賞出走危機シャフリヤールは毎日杯(G3)が正念場!? 「偉大な兄」アルアインも歩んだ道、東上最終便でプラチナチケットを手にすることができるか

JRA【毎日杯(G3)展望】2戦2勝グレートマジシャンVS「超良血」シャフリヤール&ルペルカーリア!「大混戦」牡馬クラシックの“最終便”は三つ巴!?

JRA福永祐一「シーザリオの名前を残していきたい」毎日杯(G3)ルペルカーリアに懸ける思い「好相性」も相まって馬券圏内はほぼ確実!?
















