
G1シーズン到来! 高松宮記念、阪神大賞典V逃した音無厩舎の逆襲
27日に中京競馬場で行なわれる高松宮記念(G1)。
春のG1シーズンの到来を告げる今レースには、一昨年の阪神ジュベナイルF(G1)の覇者で阪急杯(G3)を勝利しているレシステンシアや、香港スプリント(G1)の勝者ダノンスマッシュ、昨年のNHKマイルC(G1)で勝利を飾ったラウダシオンなどが名乗りを挙げている。
一方で、騎乗予定だった武豊騎手が怪我によるレシステンシアの鞍上乗り替わりの発表、当日の雨予報など、早くも荒れそうな雰囲気が漂い始めており、1、2番人気以外の馬も隙あらばと寝首を掻く気満々である。
中でも、先週の阪神大賞典(G2)にて、単勝1.3倍の1番人気にもかかわらず7着に終わったアリストテレスを擁する音無厩舎の2頭も気合十分だ。
インディチャンプ(牡6歳)は馬券外の4着となった阪急杯からの出走。しかし、今回も主戦の福永祐一騎手と共に出走した全レースで、馬券外は13戦で3回のみであることには注目したい。
そして、これらのレースには間隔が2ヶ月以上空いていたという共通点もある。前走から中3週のローテーションで、「中京の鬼」と名高い福永騎手と共に勝利を狙う。
インディチャンプと同じく奮起を誓うのは、昨年高松宮記念覇者モズスーパーフレア(牝6歳)だ。2番人気で10着に終わった昨年のスプリンターS(G1)や、1番人気で17着に終わった前走のシルクロードS(G3)からの巻き返しを目指す。
舞台となる中京競馬場の当日の天気は雨、馬場は重くなることが予想されている。同馬の芝コース稍、重馬場で開催された3レースの結果を見ると(2-1-0-0)と非常に優秀な成績を収めていることは押さえておくべきであろう。また9番人気ながら繰り上がり勝利を果たした昨年の高松宮記念も、この集計に含まれているのは心強い限りだ。
思えば昨年の高松宮記念は、前週の阪神大賞典で断トツの1番人気だったキセキが7着に敗れ、直前に1番人気のタワーオブロンドンの鞍上の乗り替わりが発表され、当日は雨予報となるという、何かが起こりそうな気配の中で迎えられたレースだった。
結果、重馬場となった高松宮記念は1位入線のクリノガウディーの降着により9番人気のモズスーパーフレアが勝利。三連単の払戻金が217,720円と大波乱の様相を呈した。
一方、先週のダントツの1番人気だったアリストテレスが阪神大賞典で7着に敗れ、1番人気が予想されるレシステンシアの鞍上乗り替わりが発表。当日は雨予報により重馬場が想定されている今年、この状況は昨年のレース前と酷似しているように思えてならない。
そんな中で昨年同様に人気薄のモズスーパーフレアにとっては、昨年同様の大波乱を再現する舞台は整ったといえるだろう。
しかも今回は2枠4番の内枠からの出走である。高松宮記念過去9年間での4番の勝率は22.2%と、他のどの馬番よりも高い勝率を残していることも追い風となる好条件だろう。
先週敗北を喫したアリストテレスの思いを継いで、高松宮記念2連覇にむけて動き出す音無厩舎。インディチャンプ、モズスーパーフレアが逆襲を仕掛ける。
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