
JRA高松宮記念(G1)ダノンスマッシュ、レシステンシアら通信簿。血統・実績・距離・コース適性・鞍上・状態など、最高評価はどの馬か?
3月で令和2年度も終了し4月から新年度を迎えるが、世の中は春休みの真っ最中。子供の通信簿に一喜一憂している家庭もあるだろう。今週末は高松宮記念(G1)だが、今年は豪華7頭のG1馬が出走する。
この7頭の比較は馬券を検討する上で、ファンにとっても重要な案件だ。そこで高松宮記念へ向けた7頭の評価を通信簿形式で考察。そこで浮上した意外な馬とは?
※5段階評価で合計の平均値を算出。状態は大手3サイトの評価を平均値化したもの。
■レシステンシア【4.2】
血 統 5
実 績 4
距 離 4
コース 4
騎 手 3
調教師 4
ローテ 4
状 態 4
年 齢 5
前 走 5
★合計値 42
父ダイワメジャーは産駒コパノリチャードが高松宮記念を勝利したほか、ナックビーナスも3着に好走。特にコパノリチャードはデビュー以来、初の1200m戦でいきなり高松宮記念を勝利した。レシステンシアとは前哨戦の阪急杯(G3)を勝利したローテーションも同じで、同馬の主戦を務めていたのは今回武豊騎手から乗り替わりとなった浜中俊騎手というのも、運命を感じるところ。阪急杯がレコードタイムでの勝利とスピードは上々。浜中騎手はJRA重賞43勝中、芝1200mの重賞が7勝と短距離に強い。
■ダノンスマッシュ【4.2】
血 統 5
実 績 5
距 離 5
コース 3
騎 手 4
調教師 5
ローテ 2
状 態 5
年 齢 3
前 走 5
★合計値 42
父ロードカナロアは高松宮記念の優勝馬。産駒は活躍馬多数で芝1200mも好成績。同馬は中京競馬場や東京競馬場の左回りで勝利実績はあるものの、大敗実績があるのも左回り。最終週の荒れた馬場も不向きでコース適性は可もなく不可もなく。香港からの遠征馬を除き、過去10年の優勝馬はすべて年明けの前哨戦を使っている。昨年12月からの休み明けで出走することは不安が大きい。また近年勝利実績がない6歳の年齢も懸念材料。安田隆調教師は高松宮記念2勝ほか、短距離重賞を数多く勝利。
■インディチャンプ【3.8】
血 統 2
実 績 5
距 離 3
コース 4
騎 手 5
調教師 5
ローテ 4
状 態 4
年 齢 3
前 走 3
★合計値 38
1200mは初距離で、ここ2走の1400mのレース内容から不向きの印象。妹アウィルアウェイ(父ジャスタウェイ)は1200mで重賞勝利も、インディチャンプの父ステイゴールドは芝1200m・ダート1200mの重賞未勝利で短距離の重賞は苦戦。今の荒れた中京コースも不向き。福永祐一騎手はミスターメロディなど高松宮記念3勝、音無調教師も高松宮記念2勝と文句なし。叩き2戦目で中3週は問題なしも、前走は直線伸びきれず4着に限界も。2007年以降内国産馬で6歳馬以上の勝利がなく、年齢的にも苦戦必至。
■ラウダシオン【4.0】
血 統 2
実 績 3
距 離 4
コース 4
騎 手 4
調教師 4
ローテ 5
状 態 5
年 齢 5
前 走 4
★合計値 40
リアルインパクト産駒で唯一の重賞勝利がラウダシオン。3歳時から1600mは長いと騎手が語っており、1200mへの路線変更はプラスになりそう。M.デムーロ騎手は高松宮記念1勝。斎藤厩舎はクロノジェネシスで大ブレイクしたが、1200mは重賞未勝利。前走シルクロードSの3着は前哨戦としては上々の内容。4歳の若さもプラスだが、古馬相手に3戦して未勝利なのはマイナス要素。
PICK UP
Ranking
5:30更新巷に出回る川田将雅「長距離苦手説」をデータで検証、阪神大賞典(G2)で気になる「13年未勝利」の課題…リーディングジョッキーの意外な過去
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊の次に「上手い」のはアキヤマ!?「世界No.1」のR.ムーア騎手が「上手な日本人騎手」として武豊騎手の次に挙げた”意外”な名前
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊やC.ルメールでさえ「NGリスト」の個性派オーナーが存在感…お気に入りはG1前に「無念の降板」告げた若手騎手、過去に複数の関係者と行き違いも?
- JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
- 「オグリキャップ負けた」が話題となった宝塚記念…悲運の鞍上は武豊と同世代、勝ち馬の騎手は後に競馬界から追放のショック【競馬クロニクル 第60回】
関連記事
JRA高松宮記念(G1)武豊レシステンシア「乗り替わり」で大ピンチ!? 新パートナー浜中俊が示唆した「最悪レベル」の相性とは……
JRA高松宮記念(G1)ダノンスマッシュに立ちはだかる「不吉なジンクス」…… 多くの馬が跳ね返された壁を越えたのはあの名牝のみ
JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
JRA高松宮記念(G1)武豊レシステンシア騎乗不可だけでなく「春全休」の可能性!? メイケイエール、ヨーホーレイク、ワールドプレミアなどの有力馬に暗雲…… クラシック目前で襲い来る11年前の悪夢
JRA高松宮記念(G1)「波乱の前兆」は既にある!? ダノンスマッシュへの「追い風」、レシステンシアを脅かす「不安材料」とは?