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JRA M.デムーロの苦悩と「丸1年」重賞勝ちなしの危機……高松宮記念(G1)5番人気ラウダシオンは「14着」惨敗

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JRA高松宮記念(G1)5番人気ラウダシオン「14着惨敗」で続くM.デムーロの苦悩と丸1年重賞勝ち鞍なしの危機の画像1

 28日、中京競馬場で行われた高松宮記念(G1)は、2番人気のダノンスマッシュが直線力強く抜け出し、国内G1初制覇を飾った。

 2着には1番人気レシステンシア、3着には3番人気インディチャンプという人気上位馬が入り、3連複は2200円、3連単も9770円という平穏な結果に収まった。

 1番人気のレシステンシアの単勝が2.9倍。2番人気ダノンスマッシュに至っては単勝6.0倍、3番人気インディチャンプも6.3倍と戦前から混戦ムードが漂っていた中、5頭いた単勝オッズ10倍未満の1頭がラウダシオン(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だった。

 同じシルクレーシング所有で、5枠に入ったインディチャンプが6.3倍、染め分け帽を被ったラウダシオンは7.1倍の5番人気と、シルク2頭のオッズは拮抗。スプリント実績がある分、ラウダシオンを押す声も少なくなかった。

 そんなシルク2頭は、まずスタートで明暗を分ける。インディチャンプはスタートからスムーズに加速。一方のラウダシオンはゲートを五分に出たが、鞍上のM.デムーロ騎手は手綱を押して、テン1ハロンでそれなりに脚を使う形となった。道中は好位2番手集団を確保し、直線を向くまでは手応えも決して悪くなかった。

 一方のインディチャンプは、初となるスプリント戦のペースにやや戸惑ったのか、スタート後は徐々に位置を下げ、中団インというポジション。直線を向くと、インコースを突き、ゴール前は外の2頭との競り合いに持ち込む。最後は後れを取ったが、ダノンスマッシュとは0秒1差の3着に食い込み、初スプリントに対応して見せた。

 対するラウダシオンは残り300mあたりでパッタリと脚が止まってしまう。最後はデムーロ騎手もほぼ追うことなく、14着でゴールイン。人気を集めたシルク2頭は大きく明暗を分ける形となった。

JRA高松宮記念(G1)5番人気ラウダシオン「14着惨敗」で続くM.デムーロの苦悩と丸1年重賞勝ち鞍なしの危機の画像2

「レース後、デムーロ騎手が『馬場に脚を取られた』とコメントしていた通り、雨にたたられた影響が大きかったですね。ただ、デキは絶好だっただけにもったいないレースでした。ここのところのデムーロ騎手は、重賞で不運が重なっているせいもあって、大レースで結果を残せていない印象です」(競馬誌ライター)

 かつては、C.ルメール騎手とともに「デム・ルメ旋風」を巻き起こし、G1をはじめ重賞タイトルを次々に獲得していたデムーロ騎手。しかし、近年は騎乗機会も減り、今年に入ってからは重賞で11連敗。さらにさかのぼると、昨年5月のNHKマイルC(G1)をラウダシオンで制して以降、泥沼ともいえる重賞48連敗となった。

 最後の重賞勝ち鞍から間もなく11か月。丸1年間重賞未勝利という悪夢も現実味を帯びてきた。

 来週は大阪杯(G1)の騎乗予定はなく、土曜重賞のダービー卿CT(G3)に良血テルツェットで参戦予定。さらに2週間後の桜花賞(G1)では、騎乗馬が決まっていなかったが、騎乗停止となった松山弘平騎手に替わって、アールドヴィーヴルへの騎乗に決まった。

 どちらもノーザンファームの有力馬で、是が非でも結果を残したいところ。もしここで勝てなければ、丸1年重賞未勝利どころか、今年中の1勝すら難しくなるかもしれない。

 ラウダシオンでの惨敗は、デムーロ騎手の今後の騎乗馬確保という面でも大きな影を落としそうだ。

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