
JRA データから読み解く注目の2頭、大阪杯(G1)コントレイルとグランアレグリアに隠れた激走候補は
4月4日に阪神競馬場で開催される大阪杯(G1)。コントレイルとグランアレグリアの二強対決に注目が集まっているが、歴代の大阪杯の特徴的な結果を元に両者を中心とした有力馬を比較してみたい。
大阪杯がG1に昇格した2017年以降のレースにおいての勝利馬と大阪杯戦前の成績は以下の通りだ。
2020年 ラッキーライラック G1 2勝、G2 1勝、G3 1勝
2019年 アルアイン G1 1勝、G2 0勝、G3 1勝
2018年 スワーヴリチャード G1 0勝、G2 2勝、G3 1勝
2017年 キタサンブラック G1 3勝、G2 3勝、G3 未出走
以上から今回のレースに出走するG1勝利馬、もしくは重賞3勝以上の競走馬を抽出すると、コントレイル 、グランアレグリア、サリオス、ワグネリアン、ペルシアンナイト、カデナの6頭が浮かび上がる。
その上で過去10年のレース勝利馬の人気順、性別、年齢、生産者、産駒に注目してみよう。
【人気順】
1番人気が4回、2番人気が3回、それ以外が3回。順当に1、2番人気が実力を発揮している。1、2番人気が予想されているコントレイル、グランアレグリアがこの条件に当てはまる。
【性別】
牡馬が8回、牝馬が2回と圧倒的に牡馬の勝ち数が多い。6頭の中ではグランアレグリア以外の5頭が牡馬である。
【年齢】
4歳馬と5歳馬が5回ずつとなっている。6頭の中では4歳馬のサリオス、コントレイル、5歳馬のグランアレグリアがこの条件に当てはまる。
【生産者】
生産者に注目すると、ノーザンファーム出身馬の勝利数が4回と他より群を抜いて多くの勝利を収めている。4頭の中ではグランアレグリア、サリオス、ワグネリアンがノーサンファーム生産馬に当てはまる。
【産駒】
4回のレースでディープインパクト産駒が勝利を飾っており、突出した強さを誇っている。6頭の中ではコントレイル、グランアレグリア、ワグネリアン、カデナがディープインパクト産駒に当てはまる。
【大阪杯の前走成績】
大阪杯の前走での成績を見ると、なんと1着を飾っているのは2018年のスワーヴリチャードのみ。ただその他の馬は勝利こそないものの、そのうち9頭が掲示板入りを果たしているという点に注目したい。今回の大阪杯の前走で2着〜5着で入線したのはコントレイル、サリオス、ワグネリアンの3頭となっている。
以上、6頭について6つの観点で考えてみた。それぞれコントレイルが5つ、グランアレグリアが4つと期待される2頭は当てはまる項目がやはり多い一方で、サリオス、ワグネリアンも4つの項目が当てはまった。次いでカデナが2つ、ペルシアンナイトが1つとなっている。
単純に当てはまった項目数だけで考えるとコントレイルがグランアレグリアに一歩リードする結果になったが、ここで興味深いのはサリオス、ワグネリアンもグランアレグリアと同じく数の当てはまる条件があったという点であろう。
コントレイルとグランアレグリアが際立って注目されがちな今年の大阪杯、果たしてこの結果通りにサリオスやワグネリアンも首位争いに参戦することができるのだろうか、この2頭にも期待が高まる。
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