JRA【桜花賞(G1)展望】ソダシVSサトノレイナス再び! 「三冠馬の結晶」アカイトリノムスメと「制御不能」メイケイエールにも注目★上位人気馬予想オッズ付き★
その国枝調教師が送り込むもう1頭の有力馬がアカイトリノムスメ(牝3歳、国枝栄厩舎)だ。
父ディープインパクト、母アパパネはともに3冠馬という超良血。デビュー戦こそ1番人気を裏切り、7着に凡走したが、そこから3連勝で晴れの舞台に挑む。
前走のクイーンC(G3)では、道中好位を追走。直線半ばで逃げ馬を捉えると、長くいい脚を使い、後続の追撃をしのぎ切った。
鞍上は2走前の赤松賞(1勝クラス)で同馬を2勝目に導いた横山武史騎手。2度目のタッグとなるが、1週前追い切りでもコンタクトを取り、美浦南Wで67秒1-12秒8をマークした。初となる関西圏への輸送競馬を克服して、母に続く桜花賞制覇はなるか。
前走のチューリップ賞(G2)で同着ながら、重賞3勝目を挙げたメイケイエール(牝3歳、栗東・武英智厩舎)。重賞勝利数はソダシと並び、通算成績は5戦4勝。唯一の敗戦は出遅れて4着に敗れた阪神JFだけだ。
そのレースも折り合いを欠きながら、直線では一瞬突き抜ける勢いを見せての4着。課題解消を掲げ臨んだ前走も改善されるどころか、さらに酷くなった印象も残る。それでも最後まで抜かせなかった勝負根性は軽視できない。
主戦の武豊騎手が負傷したため、今回は横山典弘騎手に乗り替わる。武騎手が手を焼いた癖馬に、どのような“処方箋”を出すのか。横山典騎手は、八大競走といわれる8つのG1完全制覇にリーチを懸けた状態。メイケイエールで大仕事をやってのけるか。
デビュー2戦目のクイーンCで、アカイトリノムスメの2着に好走したのがアールドヴィーヴル(牝3歳、栗東・今野貞一厩舎)。鞍上は騎乗停止になった松山弘平騎手に替わってM.デムーロ騎手が騎乗する。昨年のデアリングタクトに次ぐ、デビュー3戦目での桜花賞制覇を狙う。
阪神JFでは17着大敗も、フィリーズレビュー(G2)で巻き返しに成功したシゲルピンクルビー(牝3歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)。2年前にグランアレグリアの2着に敗れた姉シゲルピンクダイヤの無念を晴らせるか。
チューリップ賞でメイケイエールと同着1着のエリザベスタワー(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)は、川田将雅騎手の継続騎乗が何とも心強い。
この他には、フェアリーS(G3)で鮮やかな差し切り勝ちを収めたファインルージュ(牝3歳、美浦・木村哲也厩舎)が福永祐一とのコンビで、紅梅S(L)で3馬身差の圧勝劇を演じたソングラインは、「代打の神様」池添謙一とのコンビで参戦を予定している。
フラワーC(G3)を制したホウオウイクセル(牝3歳、美浦・高柳瑞樹厩舎)は祖母が97年桜花賞2着のメジロドーベル。その後2冠牝馬に輝いた祖母の24年越しの無念を晴らすか。
1年前はデアリングタクトが雨中の桜花賞を制し、その後史上初となる無敗での3冠牝馬に輝いた。今年も新たなスターは誕生するのか。発走は11日15時40分を予定している。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ジャパンCはノーザンファームに逆らうな?武豊×ドウデュース、ルメール×チェルヴィニア、さらに社台グループの意外な隠し玉が出走?
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- C.スミヨン騎手「サンデーが拒否」原因はC.ルメール騎手? ドバイターフ(G1)リアルスティール「鞍上ドタバタ劇」の裏事情
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA 桜舞う季節にソダシ、サトノレイナス争う桜花賞(G1)、勝負の鍵を握るのは世代きってのあのじゃじゃ馬の枠順か?
JRA M.デムーロ「消しの法則」が発動!? グラティアスは買えてもアールドヴィーヴルは買えない理由、桜花賞(G1)、皐月賞(G1)で手綱を託された2頭の「決定的な違い」
JRA池添謙一「4年前」の再現に状況も酷似!? 桜花賞(G1)お手馬譲ったC.ルメールも侮れないグランアレグリアの悪夢
JRA松山弘平「騎乗停止」で桜花賞・皐月賞アウト! 先週武豊に迫る11勝大爆発も痛恨の戦線離脱……
JRA桜花賞(G1)クラシック「見学危機」横山典弘に救いの手!? メイケイエール武豊負傷、関東の大ベテランに舞い込んだ4年ぶりの大チャンス