JRA天皇賞・春(G1)ワールドプレミアを凌ぐ「フィエールマン世代」の刺客!? 昨秋「まったく走っていない」隠れた大穴「◎」とは
「○」は、1番ワールドプレミア。
友道康夫厩舎のワンツーを狙ってではないが、こちらは人気でも侮れない1頭だろう。
前走の日経賞(G2)はスローペースで外目を回す競馬。上がり3ハロン最速タイの末脚は、展開や通った場所を考えれば負けて強しの内容だった。
これまでに戦ってきた相手からも能力の高さが見込めるのは心強く、陣営も「復帰後は良化がスローでしたが、使った上積みは確かだし、ようやく本調子に戻ってきましたよ。好枠も当たったし、立ち回りひとつで勝ち負けじゃないかと思います」と手応え十分だ。
ユーキャンスマイルが来る展開を考えれば、ある程度は後方が届く流れとなるだろう。日経賞からの距離延長が、ワールドプレミアの持ち味をさらに引き出してくれると見た。
「▲」は、2番アリストテレス。
こちらは前走惨敗も、これまでの成績から見直したい。
陣営は「前走は今まで見せなかった力む面が見られ、かかってしまったからね。むしろ前哨戦で課題が分かったので、本番に向けて対策は取りやすかった。内の好枠が当たって、競馬の組み立ては楽になったんじゃないかな」とスタッフは巻き返しに自信を見せる。
前走の敗戦からも今回は折り合い重視の戦略になる可能性は高く、馬場が前走ほど緩まなければ巻き返しも十分あるだろう。
「△」は、3番カレンブーケドール、12番ディープボンドの2頭を押さえておく。
カレンブーケドール陣営は「これまで戦ってきた相手を考えれば能力はむしろ上ですし、チャンスはあると思いますよ」と話しており、ワールドプレミアと同じく能力はある程度保証されているといえるだろう。「折り合いのつく馬なので、距離は延びても大丈夫でしょう」とのこと。初めての距離にも不安はなさそうだが、これまでの最長距離は2500m。ワールドプレミアとの比較で不安が残ることから押さえまでとした。
ディープボンドは、前走の阪神大賞典が圧巻の競馬。「以前より馬体に厚みが出て、馬体に実が入った感じがあります。折り合い面も心配はありませんし、鞍上も距離はこなせると言っていましたよ。G1でも遜色のない能力があると思うので、ここも楽しみですね」と陣営の期待も大きい。
ただ、前走は同じ阪神とはいえ重馬場での競馬。今週末も天気は微妙だが、そこまでは悪くならないと見て割り引いた。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
JRA 武豊、天皇賞・春(G1)参戦! キタサンブラックで2連覇、キズナで2連敗……平成の盾男と「26戦8勝」の歴史
JRA 天皇賞(G1)にまつわる「7つの秘密」!? 年10回も開催、勝ち抜け制度……「盾」と呼ばれる理由から、皇室と競馬の関係まで!
JRA 天皇賞・春(G1)メロディーレーン森田直行調教師がまさかの「ダメ出し」!?さらには衝撃の「重め残り」も……新コンビ池添謙一騎手に託された期待
JRA 天皇賞・春(G1)アリストテレスの抱える致命的な「爆弾」とは!? 関係者も危惧する巻き返しへ課題、コントレイルを追い詰めたからこそ弱点が浮き彫りに
JRA 天皇賞・春(G1)単勝「159.6倍」の大波乱再び!? オルフェーヴル産駒がもたらした偶然に蘇る「9年前」の悪夢