武豊は手首を握るだけで……新人騎手だけじゃない!? 過去には引退も……ジョッキーの過酷な「体重管理」事情に迫る!!

古川奈穂騎手らの女性ジョッキーの活躍もあり、なにかと注目を集める今年の新人騎手たち。しかし先週の競馬では、“ルーキーズ”のひとり西谷凛騎手が、ネガティブな注目を集めてしまった。
5月1日の新潟1レースに騎乗予定も、体重調整ができずに脱水症を発症。当日はもちろん、翌2日の計10レースで騎手変更となり、体重管理を怠った罰として来週15・16日の2日間の騎乗停止処分が下されたのだ。
“高い授業料”を払った西谷凛騎手のように、デビュー1年目の新人騎手が体重管理を怠るケースは意外と多い。
例えば2018年にデビューした西村淳也騎手。デビュー年の10月28日の新潟11レースでは、48キロで騎乗すべきところを48.5キロで騎乗。斤量オーバーで過怠金10万円の処分を受けている。
その差わずか500グラムと言うなかれ。公正確保を最重要業務に掲げているJRAにとっては見逃せるはずもなく、騎乗依頼した調教師や馬主からの信用を失うことは確実。その後の騎乗依頼が減るケースも十分考えられるのだ。
すでに引退した原田敬伍(けいご)元騎手も、デビュー年に斤量オーバーで騎乗停止処分を受けたひとり。
デビューした2013年6月8日、阪神10レース三田特別でウォーターセレネに騎乗予定も、体重調整に失敗して乗替わり。同レースはハンデ戦で、しかも同馬は50キロの軽ハンデ。陣営側の期待を裏切った格好となってしまった。
原田元騎手は、さらに翌年2月にも、体重調整できずに騎手変更。30日間の騎乗停止処分を受けただけでなく、同年4月には「一身上の都合」で騎手免許を返上して現役引退している。
新人だけでなく、ある程度の経験を積んだ騎手も頭を悩ませるウエイトコントロール問題。
通算63勝をあげて2019年に引退した義英真元騎手は、同年10月5日に開催された新潟6レースで、公表55キロをオーバーした55.5キロで騎乗。12日から翌11月10日までの30日間の騎乗停止処分を受けた。
自身はその直後のタイミングで引退を発表。「僕のモチベーションの低下が引退の原因なので後悔はないです。中途半端にやっても迷惑をかけるだけだと思い、決断しました」とのコメントから、体重管理が原因で引退したとは決めつけられないものの、前出の原田元騎手のケースと重なる引退劇となった。
そもそも騎手たちの日常を振り返ると、一般人よりも数々の誘惑に勝たなければならない特別な一日を過ごしていることがわかる。
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