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JRA 「110億円」が紙くずに……、バスラットレオンのNHKマイルC(G1)だけじゃない!? 過去には武豊も味わった屈辱のアクシデント

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JRA 「110億円」が紙くずに……、バスラットレオンのNHKマイルC(G1)だけじゃない!? 過去には武豊も味わった屈辱のアクシデントの画像2

 有名なところでいえば、2002年菊花賞(G1)のノーリーズンだ。10番人気のヒシミラクルが優勝した同レースで、単勝オッズ2.5倍に推されていた同馬だが、ゲートが開いた瞬間に武豊騎手が落馬。競走中止となった。

 同馬が集めた単勝票数は1,379,442票。今回のバスラットレオンと差がないようだが、同レースの売上が約227億円で、そのうち110億円がノーリーズン絡み。1番人気だっただけに、ほかの券種にも多大な影響を及ぼしていたのだ。

 また2008年のエリザベス女王杯(G1)では、単勝7.9倍の3番人気ポルトフィーノに騎乗した武豊騎手。ゲートが開いた直後の1歩目で前のめりに躓き、騎手は落馬。こちらも競走中止となった。

 同馬の単勝票数は443,659票で、単勝全体の売上のなかで占める割合は10.0%もあった。さらにポルトフィーノ絡みの馬券を含めると、約40億円がスタートからわずか1秒で「パー」になった。

 買い求めた馬券が一瞬にして「紙くず」と化したときの、何ともやりようのない気持ちは理解できる。しかしながら、たとえ不慮のアクシデントでも、競馬にはルールがある以上、仕方のないこと。

「これも競馬」なのである。(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール>
野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

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