モーリスが中山競馬場で引退式へ……「悪癖」を超え、歴史的存在に上り詰めた勇者のこれまで

2015年のJRA賞年度代表馬、さらに最優秀短距離馬にも選出されていたモーリスの引退式が、15日に中山競馬場で開催される。これに合わせて、抽選で選ばれた30人と記念撮影会も行われるという。
父馬スクリーンヒーロー、母馬メジロフランシスの間に誕生したモーリスだったが、当初の評価は高くなく13年の北海道トレーニングセールでは1,050万円で落札されている。後に5億円以上の賞金を獲得する活躍を考えれば異例の安値だ。
その後、同年10月の京都競馬場2歳新馬戦でデビューしたモーリスは1人気に押され、レースも2着に3馬身差をつける完勝を飾った。だが次戦以降は、悪癖である出遅れが顕著となる。京王杯2歳S(G2)ではスタートから大きく出遅れてしまい6着。さらに翌年5月の京都新聞杯(G2)でも7着に終わった。同レース後、川田将雅騎手は「ゲート内で座るような仕草だったのでスタートは出ていかないと思いました」と語るほど、悪癖には悩まされていた。
この出遅れが一因となり、勝ちきれぬレースが続いたモーリスは同月の白百合S(OP)後に長期休養に入った。その間に吉田直弘厩舎から堀厩舎へと転厩しているが、これが”マイルの帝王”誕生のきっかけになったと話す者も多い。
休養明けの15年1月、F.ベリーを鞍上に迎え出走した若潮賞(1000万下)では2着に3馬身差をつけ圧勝。その後の勢いはこれまでのイメージを180度覆すもので、同年の安田記念(G1)、マイルチャンピオンS(G1)など6戦して6勝という圧巻の成績を収めている。
この頃からモーリスは、90年代後半に「最強マイラー」として絶対的な強さを誇ったタイキシャトル、さらには13年のアジアスプリント路線を完全制覇したロードカナロアの後継者的存在とも目されていく。
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