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モーリスが中山競馬場で引退式へ……「悪癖」を超え、歴史的存在に上り詰めた勇者のこれまで

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 翌年の安田記念ではロゴタイプに2連覇を阻まれるものの、その後中距離レース天皇賞(秋)に挑戦し勝利。マイラーの枠を越えての活躍をした上で、陣営から12月開催の香港Cを引退レースとすると発表された。

 ラストとなった香港Cではすでになりをひそめていた”悪癖”が出たため、後方からの競馬を強いられる。だが、一時は先頭のエイシンヒカリから20馬身ほど離されたものの、直線に入ると持ち前の爆発的な末脚が炸裂。エイシンヒカリを交わし、あとは突き放す一方。「かつての」レース運びで引退の花道を飾ることとなった。

 出遅れというマイラーにとっては致命的な弱点を抱えつつも、それを克服、またそれすらも苦にもせぬレース運びを見せ、勝利を積み上げ続けたモーリス。同馬は今後、社台スタリオンステーションにて種牡馬入りが予定されている。

 順調に進めば産駒がデビューを果たすのは東京五輪が開催される2020年だ。最強マイラーの仔は、父と同様に勝利を積み重ねることができるのだろうか?

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