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シンハライトがJRA賞受賞。「牝馬3強」対決は終了も、「妹」と「娘」たちの未来に期待

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「2016年度JRA賞」の全部門が発表され、優駿牝馬(G1)を制したシンハライトが最優秀3歳牝馬を受賞することがわかった。

 同馬は昨年の関西TVローズS(G2)で重賞3勝目を飾り、秋華賞の大本命と見られていたものの左前浅屈腱炎が判明し長期休養入り。復帰に向け経過観察が行われていたが、良化の見込みが薄いためキャロットクラブのHPで引退が発表されている。

 シンハライトは父馬ディープインパクト、母馬シンハリーズの間に生まれ、デビューするやいなや新馬戦、紅梅S、チューリップ賞(G3)を3連勝。メジャーエンブレム、ジュエラーらとともに「牝馬3強」と呼ばれ、女王の座を争うハイレベルな戦いが期待されていた。

 そしてこの「牝馬3強」が、初めて顔を揃えたのが第76回桜花賞(G1)だった。オッズはメジャーエンブレム、シンハライト、ジュエラーの順に並ぶ。レースはメジャーエンブレムが先行し、ほかの2頭はその後方で機をうかがう形で進んだ。4コーナーを回り直線に入るとメジャーエンブレムが一度は先頭に立つも、いつもの伸びはなく後方から来たシンハライトに並ばれてしまう。そのままシンハライトがメジャーエンブレムを交わし抜け出すかと思いきや、さらに外からジュエラーがためていた脚を使い距離を詰め、ほぼ同時にゴールイン。結果はハナ差で、ジュエラーが「牝馬3強」第一戦を制した。

 続くオークスではシンハライトが強烈な末脚で圧勝。ジュエラーは骨折、メジャーエンブレムはNHKマイルCに回っての参戦だったが、それにしても強い内容で、秋の「最終決戦」が大きな楽しみとなっていた。

 しかし、秋初戦のローズS後、シンハライト、続いてメジャーエンブレムが故障離脱、最終的には引退してしまい、戦線は誰も予想だにしていなかった幕引きを迎えてしまう。唯一残ったジュエラーの奮闘を期待したいが、かつての輝きを取り戻すのは難しいのか復帰後は苦戦が続いている。

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