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JRA岩田望来にのしかかる「武豊の代打」という重圧!? エプソムC(G3)アドマイヤビルゴ友道厩舎と急接近、同期のライバル追撃へ絶対に手に入れたい勲章

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 13日、東京競馬場ではエプソムC(G3)が行われる。前走の大阪杯(G1)9着から巻き返しを図るアドマイヤビルゴ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)は、引き続き岩田望来騎手が手綱を取り、人馬ともに重賞初勝利を狙う。

 アドマイヤビルゴにとって最大のポイントは当日の馬場だろう。『スポーツ報知』の取材に対して、意気込みを語った岩田望騎手は「大阪杯はとにかく馬場に尽きます。いい天気でいい馬場を願うばかりです」と良馬場開催を望んでいる。幸い、週末にかけて雨の予報は出ておらず、願い通りの馬場で走ることができれば好勝負は必至だろう。

 岩田望騎手といえば、岩田康誠騎手の息子として、デビュー前から大きな期待を懸けられてきた。関西を代表する名門・藤原英昭厩舎所属という恵まれた環境も手伝って、3年目を迎えすでに通算148勝を挙げている。

 全国リーディングを見ても、1年目から、32位→9位→7位と着実にステップアップ。61度目の重賞挑戦で悲願のタイトルを奪取して一気にスターダムへと駆け上がりたいところだ。

 そんな岩田望騎手の活躍と反比例して、リーディング順位を落としているのが藤原英厩舎である。

 先月の日本ダービー(G1)をシャフリヤールで制したように、存在感を示してはいるものの、ここ数年で勝利数は伸び悩んでいる。2007年から18年まで12年連続で全国リーディング10位以内を記録していた名門。岩田望騎手のデビュー前年にあたる18年には初の全国リーディングにも輝いた。常にリーディングを争う厩舎だったが、19年は16位、20年は8位に盛り返したが、今年は22位(6日現在)と以前の安定感は影を潜めている。

「藤原英調教師は(岩田望騎手を)1年目からG1に騎乗させるなど、しっかりとサポートしてきました。ところが、同期騎手が次々と重賞を勝つ中、岩田望騎手は重賞で持ち前の勝負強さを発揮できずにいます。今年に入ってからは自厩舎の馬に騎乗する機会も減少傾向にあります」(競馬誌ライター)

 確かに1年目からの騎乗回数を見ると、順に65鞍(6勝)→102鞍(15勝)→28鞍(1勝)と推移。このペースなら今年は60~70鞍程度に落ち着きそうだ。しかも、今年は自厩舎の馬で1勝だけと結果も伴っていない。

 そんななか、アドマイヤビルゴを管理する友道厩舎とは急接近中である。1年目から順に、4鞍(0勝)→9鞍(0勝)と推移していたが、今年はすでに22鞍で3勝を挙げている。皐月賞(G1)ではヨーホーレイクの鞍上も任され、好騎乗で5着に導いた。

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岩田望来騎手 撮影:Ruriko.I

 自厩舎に迫る勢いでライバル厩舎から騎乗依頼が増えている岩田望騎手。もしかしたら「フリー転身」の可能性もありそうだ。

「藤原英調教師とは良好な関係を築いているとは思いますが、自厩舎の馬への騎乗機会が減っていることは事実です。重賞勝利を機にフリー転身を考えてもおかしくないと思います。最近だと川又賢治騎手と西村淳也騎手が2年目に、荻野極騎手が3年目にフリー転身を果たしています。現在リーディング2位の友道厩舎のバックアップが期待できる状況なら年内に動きがあっても驚けないですね」(同)

 ひと昔前に比べ、早い時期のフリー転身は決して珍しくない。ただし、重賞タイトル奪取は絶対条件となるだろう。アドマイヤビルゴで臨むエプソムCがそのきっかけとなるだろうか。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

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