厩舎史上「ディープ最高傑作」がついに登場!? ダービーで1番人気に支持されたあの大器の「再来」、好相性・非社台生産で初戦突破は「99.99%」?
明日、宝塚記念(G1)当日に行われる芝1800mの新馬戦が今年も熱そうだ。
勝ち馬は4年連続で重賞競走を勝利。その内ダノンプレミアムは朝日杯FS(G1)、ダノンザキッドはホープフルS(G1)をそれぞれ勝利し、JRA最優秀2歳牡馬のタイトルを獲得している。活躍馬を数多く輩出している“出世レース”だと言えるだろう。
G1馬の先輩2頭に続かんとばかりに、今年もダノン軍団から期待の大物候補がデビューする。2019年のセレクトセールにて1億9440万円(税込)で取引された、ディープインパクト産駒のダノンフォーナイン(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
管理する音無調教師は「これまで手掛けてきたディープインパクト産駒の中でも最高クラスの馬」と本馬を絶賛。同厩舎で青葉賞(G2)を優勝、日本ダービー(G1)では1番人気に支持されながらも3着に敗れたアドミラブルを引き合いに出し、ネット上では「アドミラブルの再来」などとも噂されているようである。
1週前追い切りは、栗東のCWで宝塚記念に出走するアリストテレスと併せ馬を消化。さすがに後れは取ったものの、最終追い切りでは坂路で軽やかな足さばきを披露。陣営は「水準以上の動き。背中や体の使い方がとても良い」と好感触を得ているようだ。ダノックスの主戦・川田将雅騎手とのコンビで初戦Vと行きたいところだろう。
しかし、さすがは4年連続で重賞勝ち馬を送り出している新馬戦だからか、今年も粒ぞろいのメンバーが出走を予定している。
中でもダノンフォーナインの強力なライバルとなりそうなのが、同じくディープインパクト産駒の2頭、キラーアビリティとローマンネイチャーだろう。
キラーアビリティはキャロットクラブにて総額1億円で募集された期待馬で、鞍上はC.ルメール騎手を確保。ローマンネイチャーはジャパンC(G1)の勝ち馬ショウナンパンドラの全弟。募集価格の1億2000万円は、今年のシルクレーシングの2歳馬の中でも最高価格である。
生産牧場はキラーアビリティがノーザンファーム、ローマンネイチャーが社台コーポレーション白老ファームであることに対し、ダノンフォーナインは生産が非社台の千代田牧場というのが、一つの強調材料であるとも言えるかもしれない。
「ダノックスのディープインパクト産駒の牡馬は、ダノンシャーク、ダノンプラチナ、ダノンプレミアム、ダノンキングリーの4頭がG1を勝利していますが、4頭ともに生産は非社台の牧場でした。同オーナーは非社台のディープインパクト産駒と相性が良いのかもしれません。
また、ダノンフォーナインは母方にサザンヘイローが入っており、ディープインパクト×母方サザンヘイローという血統は、サトノダイヤモンドやマカヒキなどを輩出しています。まさにニックスと言える好配合で、血統背景的には前述の2頭にも引けを取ることはないでしょう」(競馬記者)
先週はダノン軍団の同期、ダノンスコーピオンがハイレベルの新馬戦を勝利。厩舎の偉大な先輩・アドミラブルを超えるべく、今週もダノンが99.99%(フォーナイン)の確率で勝ち上がることに期待したいところだ。(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 【阪神JF】リバティアイランド、アスコリピチェーノ、ソダシを超える逸材!? 2歳女王決定戦で買うべき“大物馬主”推奨の2頭
- 武豊「来年が楽しみ」ヤマニンウルス不在でも大健闘…フォーエバーヤング擁する世代レベルの高さも証明
- 【香港C(G1)展望】絶対王者ロマンチックウォリアーVS逆襲の女王リバティアイランド! ダービー馬タスティエーラ完全復活なるか
- 【阪神JF(G1)展望】L.デットーリ×米国2歳女王メイデイレディが日本襲来! フォーエバーヤング妹など日本の女王候補が迎撃
- ミホノブルボンvsライスシャワー連想させた「100分の1」の攻防!同一馬によるワンツースリーは平地競走史上初
- 【香港マイル(G1)展望】3歳マイル王ジャンタルマンタルが待望の戦線復帰! 悲願達成のソウルラッシュと世界制覇に挑む
- 武豊「非常識な最高速」でチェルヴィニア置き去り…他馬を凌駕する切れにC.ルメール「ドウデュースと同じ走りは出来ない」
- ジャパンCでも天皇賞・秋でも下馬評覆す4歳馬の好走…「最弱世代」の汚名返上着々、出遅れて逃げてもダービー馬に先着の逸材が待望の復帰
- ハーツクライ産駒でも走りはディープインパクト?有馬記念に潜むファンの夢と希望とロマンと甘い罠
- JRA福永祐一ケイティブレイブ「西日で負けた」はサービス精神!?「面白いんじゃないかと……」ネットを炎上させた”言い訳”の真意
関連記事
史上初「G1・17勝」夢の配合馬が伝説の新馬戦デビュー⁉ ピンクカメハメハら心不全「急増」に浜中俊騎手が見解……マイネル軍団「鞍上」激変!? お抱え騎手の「今後」はいかに【週末GJ人気記事総まとめ】
JRA 女王ソダシの全妹ママコチャが早くもデビュー!「絶好調」白毛一族VSセレクトセール「億超え」高額落札馬による、仁義なき戦いがいきなり勃発
JRA伝説の新馬戦再び!? 福永祐一「ダービー出れるわ」ゆくゆくは引退を発表した父の後継種牡馬にも……、「鉄板ニックス配合」の大物がベールを脱ぐ
JRA「伝説の新馬戦」は何故そう呼ばれるようになったのか!? ダノンスコーピオン快勝で注目度アップ、実はダービー馬シャフリヤールも条件を満たしていた?
JRA社台グループの“劣等生”追分ファームの2歳勢が快進撃!昨年の“泥沼”より4か月も早い4勝目……。その陰にオルフェーヴルに携わったある人物の存在