JRA 宝塚記念(G1)当日の新馬戦にダノックス期待馬が参戦! 勝てばG1覇者間違いなし? ダノンザキッド・プレミアムに並ぶ逸材とは

27日には、今年の中央競馬上半期を締めくくる総決算宝塚記念(G1)が阪神競馬場で開催される。当日は宝塚記念ばかりに目がいきがちだが、それ以外にも注目すべきレースが存在するのをご存知だろうか。
それは5Rにある新馬戦である。
宝塚記念開催日の5Rは例年、芝1800mの2歳新馬戦が組まれている。このレースは関西圏最初の中距離新馬戦だけあって、毎年仕上がりが早い良血馬や素質馬がデビュー戦に選んでいるため、ハイレベルのメンバーが出走することが多い。
2017年から昨年まで勝ち馬が、全て後に世代重賞を制していることもその証拠。以下は、当該期間の宝塚記念デーの同レース勝ち馬と後に制した世代重賞競走名(複数勝利している場合は主な勝ち鞍と世代重賞勝利数)である。
■宝塚記念デー当日の阪神5R新馬戦1着馬(2017~2020年)
2017年 ダノンプレミアム(朝日杯FSなど世代重賞3勝)
2018年 ブレイキングドーン(ラジオNIKKEI賞)
2019年 レッドベルジュール(デイリー杯2歳S)
2020年 ダノンザキッド(ホープフルSなど世代重賞2勝)
過去の勝ち馬のその後の出世ぶりからこのレースは見過ごせない一戦であることが伝わってくる。特にこの新馬戦を制したダノックスの馬2頭は、ともにG1も後に制しているという点にも注目していただきたい。
そして、何と今年もダノックスが期待の2歳馬を宝塚記念当日の新馬戦へ送り込む。それがディープインパクト産駒のダノンフォーナイン(牡2歳、栗東・音無秀孝厩舎)だ。19年のセレクトセールでダノックスが約2億円で落札した期待馬である。
音無調教師の期待は高く、入厩後の追い切りでは宝塚記念出走予定のアリストテレスと併せて稽古をつけるほどの惚れ込みようだ。
さすがに2歳年長の重賞馬相手に先着は果たせていないが、走りは軽快でセンスがありそう。前評判では先週の新馬戦を快勝したダノンスコーピオン(牡2歳、栗東・安田隆行厩舎)以上という声もある。
母のタミーザトルピードは米国G3を2勝している実績馬。加えて、ヘイローの「3×4」というクロスが発生している。このクロスは通称「奇跡の血量」と呼ばれており、名馬に多く見られるクロスの1つとされている。血統背景からも走る下地は十分揃っている。
そんな本馬に対し、管理する音無陣営のトーンは明るい。音無師は「まだ子どもっぽさは残るが、今週の追い切りは新馬とすれば水準以上。スタートセンスもいいし、楽しみ」と期待を寄せており、生野助手は「水準以上に動けている。体の使い方、背中がいい馬」と同馬を高く評価している。
調教や関係者の話しから、本馬のスケールの大きさがうかがえる。しかし、本馬が出走する新馬戦は巷では「伝説の新馬戦」と呼ばれているほど戦前から注目の一戦。当然、一筋縄では勝てないレースだ。
本馬の他、大きな注目集めている馬は3頭。15年のジャパンC(G1)などG1を2勝しているショウナンパンドラの全弟ローマンネイチャー(牡2歳、高野友和厩舎)、キャロットファーム期待の若駒キラーアビリティ(牡2歳、栗東・斉藤崇史厩舎)、兄に重賞馬が2頭いる良血レッドベルアーム(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)である。どの馬も厩舎、馬主から大いに期待されている。
注目の新馬戦を制し、重賞ウィナーへ一歩近づく若駒はどの馬になるのか。今年も宝塚記念前の新馬戦は目が離せない一戦となりそうだ。
<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。
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