JRA 9番人気7着だった「地味ジョッキー」が何故絶賛されたのか。レース後「敗因不明」コメントも「ありがとう!」「ナイス騎乗」に見えるファン心理
「この日のCBC賞は、馬場傾向を読み切った鮫島駿騎手の好騎乗による伏兵ファストフォースの逃げ切りでしたが、道中その2番手を追走していたのが酒井騎手のクーファウェヌスでした。
これだけなら特筆すべきことでもないのですが、クーファウェヌスはここ4走ずっと中団か、後方から末脚勝負を試みていた馬。今回、この馬が逃げ争いに加わることを予想できた人は少ないんじゃないでしょうか。
そこをあえて2番手の競馬に出たのは、やはり酒井騎手なりに馬場傾向をしっかり掴んでいたからでしょうね。今回がクーファウェヌスとの初コンビでしたが、ファンが酒井騎手の騎乗に納得したのは、その辺りだと思いますよ」(競馬記者)
酒井騎手といえば「ハンデ職人」と呼ばれているハンデ戦の名手として有名だ。特に51kgだった今回のクーファウェヌスのように、軽ハンデ馬に騎乗した際の勝負強さは抜群と言われている。
実際に、昨年もマーメイドS(G3)を50kgのサマーセントで勝利。極めつけは53kgのメイケイダイハードと挑んだ中京記念(G3)を単勝163倍の18番人気で勝利したこと。覚えているファンも多いはずだ。
「自己条件に戻れば勝てる馬です」
そう格上挑戦だったクーファウェヌスを庇った酒井騎手。ちなみに昨年、マーメイドを勝った際には「掴まっていただけ」と相棒サマーセントの頑張りを強調している。こういった姿勢も、ファンから支持を集める一因になっているのかもしれない。
(文=大村克之)
<著者プロフィール>
稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。
PICK UP
Ranking
23:30更新- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 帝王賞でウィルソンテソーロ降板も決定済み…気になる「鞍上交代」はやっぱりアノ人?
- 「オーナーの逆鱗」に触れた原優介が突然のクビ宣告!? 【NHKマイルC】アスコリピチェーノ主戦を背に追い切りも【日本ダービー】武豊がキタサンブラック弟と挑む最多7勝目【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
- 【京都新聞杯(G2)予想】穴馬ジューンテイクに浮上の余地あり! 抜けた馬がいない混戦模様、狙いは重賞好走歴のある人気薄
- リバティアイランド、ドゥレッツァ「戦線離脱」に思うドゥラメンテの儚さ。そして思い出されるアグネスタキオンとの共通点
- 【NHKマイルC】世代わずか「6頭」も驚異の高打率! ジャンタルマンタル、ノーブルロジャーの父に「第2のスワーヴリチャード」の期待
- 【NHKマイルC】100万馬券の使者はロジリオンとシュトラウス!? 過去に飛び出した100万馬券から超穴馬を読み解く!
- 【NHKマイルC(G1)予想】ジャンタルマンタルは皐月賞の反動があるとみて消し! 出走唯一の連勝馬に着目
- 【NHKマイルC】17番人気ピンクカメオの激走!伝説の973万馬券はこうして飛び出した。今年はジャンタルマンタルとアスコリピチェーノに不安話で急浮上の穴馬!
- ステラヴェローチェに並ぶ「最速」を記録、メイショウタバルの毎日杯は凌駕…大注目の惑星が日本ダービー前哨戦に登場!
- 【NHKマイルC】大注目の15番マスクオールウィンに「8年連続連対中」の追い風!?「令和のNHKマイルCの法則」とは
関連記事
JRA「超弩級」の大外分回しで1番人気ボーデン6着轟沈……「申し訳ないです」キャリア初重賞1番人気の代役・武藤雅に「川田なら……」の声
JRA武豊&シャフリヤールの甥がまくり一閃デビュー戦V! ノーステッキ完勝に「いい誤算でした」2年目種牡馬モーリス最高傑作の期待
JRAユーバーレーベンに続けるか!? ウインピクシス大楽勝のデビュー勝ち、ゴールドシップ産駒に2年連続クラシック候補登場の予感
JRA【プロキオンS(G3)展望】帝王賞(G1)で“激走”ノンコノユメと同じ「9歳セン馬」ウェスタールンドが中心!復調の兆しワイドファラオ福永祐一にもチャンスあり
JRA【七夕賞(G3)展望】“福島の鬼”対決再び!「連覇」狙うクレッシェンドラヴVS「昨年3着」ヴァンケドミンゴ! 岩田康誠ショウナンバルディも虎視眈々