真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2021.07.13 20:00
JRAかつての新人王が「ダート王」にモデルチェンジ!? 芝に対してダートは3倍超の勝利数、人知れずスキルアップした苦労人ジョッキー
文=鈴木TKO
さらに2019年には、自身初となるJRA年間100勝を達成。デビュー年に挙げた91勝にようやく追いつき、最終的には102勝を記録。デビュー12年目で、ようやく自身の新人時代の記録を超えるなど、三浦騎手のジョッキー人生は決して平坦な道ではなかったといえる。
2008年のデビュー年には、JRA賞の騎手部門にある最多勝利新人騎手に輝いた三浦騎手。翌09年2月には早々とJRA通算100勝をマークするなど、近い将来、JRAを代表するジョッキーになると予想した競馬ファンも多いだろう。
しかし厳しい言い方をすれば、現状ではその期待に応えられていないといえる。
やはりJRAを代表する騎手になるには、G1をはじめとする重賞レースで結果を出すことにほかならない。同時に三浦騎手の課題といえば、こうした重賞になると、途端に成績が悪くなる点を指摘する向きも多い。
三浦騎手が秋以降の重賞レースにひとつでも多く騎乗するためには、夏競馬でも地道に実績を積み重ねて、アピールするしか方法はないだろう。
先述したデビュー年の91勝は、未だに破られることない新人最多勝記録。“史上最強”の新人ジョッキーのプライドを胸に秘め、夏競馬でも落馬事故に気をつけて騎乗を続けて欲しい三浦騎手。
G1をはじめとする重賞レースが続く秋へ。さらにダート重賞が目白押しとなる冬へ向けて、夏競馬のダート戦で腕を磨く三浦騎手の騎乗に注目したい。
(文=鈴木TKO)
<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRAスプリングS(G2)ランドオブリバティ三浦皇成「継続騎乗」が勝てない理由!? 8年続いたジンクスはついに「200連敗」目前
JRA「主戦失格」の烙印押された三浦皇成はランドオブリバティにとってプラスとなるのか!? スプリングS(G2)M.デムーロ「騎乗停止」で再登板も安心できない理由
JRA三浦皇成タイムトゥヘヴン「迷走」で存在感なし…… 弥生賞(G2)「前回はハナへ行ったので……」陣営の指示も遠退く「8馬身圧勝」の姿
JRAアーモンドアイ手掛けた名門厩舎に「異変」!? 起用騎手の序列で「窮地」に立たされているジョッキーとは
JRA三浦皇成「天国と地獄」歓喜の重賞制覇も笑顔消えた!? ヒーローから一転、単勝1.9倍飛ばすヒールに…… 快進撃止まった期待馬に立ちはだかった壁