
JRA武豊も「赤っ恥」の大興奮!? 注目のキングジョージ6世&QES(英G1)開幕! 古馬最強女王ラブVS「4馬身半完勝」英ダービー馬アダイヤー
24日、イギリスのアスコット競馬場で夏の祭典・キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)が開催される。秋の凱旋門賞(仏G1)と並ぶ、欧州最高峰のレースに今年は豪華なメンバーが集った印象だ。
昨年は新型コロナウイルスによる経済打撃で、賞金総額が40万ポンド(約6000万円)まで縮小されたキングジョージ6世&QES。出走頭数はわずか3頭に留まり、当時の世界女王エネイブルが5馬身半差をつけて圧勝した。
87万5000ポンド(約1億3200万円)まで増額される今年は9頭の登録となったが、秋の凱旋門賞を占う好メンバーが集った。
これには日本の武豊騎手も、自身の公式ホームページで「凱旋門賞の1番人気は、話題の日本産ディープインパクト産駒、スノーフェアリー(牝3歳)が確定的のようですが、それに続く有力馬がこぞって参戦する大一番です」と評し、「どうです? すごいメンバーでしょう? ボクも、本番の凱旋門賞のオファーを待ちながら見るつもりです」と今から興奮を隠せない様子だ。
ちなみに今、凱旋門賞の1番人気候補として話題になっているのは、スノーフェアリーではなくスノーフォール(牝3歳、愛・A.オブライエン厩舎)である。英国の女傑スノーフェアリーは2010、11年に日本のエリザベス女王杯(G1)を連覇したことからも、武豊騎手の印象にも残っていたのだろう。つまりは、それくらい興奮しているということだ。※現在は修正済み。
そんな豪華メンバーの筆頭は、古馬最強女王と名高いラブ(牝4歳、愛・A.オブライエン厩舎)だ。
昨年、日本の桜花賞にあたる英1000ギニー(G1)でG1・2勝目を飾ると、英オークス(G1)は9馬身差の圧勝劇。続くヨークシャーオークスでも5馬身差で古馬牝馬を一蹴し、出走しなかったものの凱旋門賞1番人気が確実視されていた存在だ。
前走のプリンスオブウェールズS(英G1)では、約10カ月ぶりのレースが懸念されたものの、昨年のBCフィリー&メアターフ(米G1)をレコード勝ちしたオーダルヤを退け、連勝を4に伸ばしている。
今年、陣営は凱旋門賞挑戦を明言しており、先述したスノーフォールと1番人気を争っている状況。ここで結果を出せば、いよいよ主役争いが拮抗してくるはずだ。
そんな古馬女王に待ったを掛けるとすれば、やはり新しい力かもしれない。今年の英ダービー馬アダイヤー(牡3歳、UAE.アップルピー厩舎)は、大仕事が期待できる器だ。
トライアルで2着に敗れたため、英ダービーでは7番人気の低評価だったアダイヤー。しかし、フタを開けてみると4馬身半差の完勝だった。それも3着馬のハリケーンレーンが後に愛ダービー(G1)とパリ大賞(仏G1)を連勝。英ダービーのレベルの高さを裏付ける結果となっている。
また、ここには愛ダービー2着馬のローンイーグル(牡3歳、英・M.ミード厩舎)も参戦予定。勢いのある3歳馬がここでラブの連勝を止めるようであれば、凱旋門賞はスノーフォールに次ぐ存在として浮上するかもしれない。
4歳牡馬では、凱旋門賞に参戦予定のクロノジェネシスを下したミシュリフ(牡4歳、英・ゴスデン厩舎)が筆頭候補か。
昨年の仏ダービー馬は、今年2月のサウジCで日本のチュウワウィザードらを下すと、続くドバイシーマクラシック(G1)でも、日本のクロノジェネシスやラヴズオンリーユーを退けて世界の壁の高さを見せつけている。
ただ、前走のエクリプスS(英G1)では、今年の仏ダービー馬セントマークスバシリカ、12連続連対中の強豪アデイブを相手に3着。凱旋門賞制覇を目指すのであれば、ここで再び存在感を見せておきたい。
他にもG1・2勝を含む3連勝中のワンダフルトゥナイト、日本のキーファーズが権利を半持ちし、凱旋門賞で武豊騎手を起用するとみられるブルーム、ジャパンらも登録を済ませている。
果たして、夏の欧州最大のレースを制し、秋の凱旋門賞へ大きく名乗りを挙げるのはどの馬か。今年は日本からクロノジェネシス、ディープボンドが凱旋門賞の参戦を予定しているだけに、武豊騎手だけでなく、日本の競馬ファンにとっても関心の高いレースになりそうだ。
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