武豊の期待馬を「一蹴」新種牡馬キタサンブラックがJRA新馬戦初勝利!これまでのイメージを覆す切れる末脚に「あの名牝」を想起、語り継がれる「名馬の条件」とも一致?

先週15日、小倉競馬場で行われた5Rの2歳新馬(芝1800m)は、新種牡馬キタサンブラック産駒のドグマ(牡2歳、栗東・武幸四郎厩舎)が勝利。8番人気の低評価を覆し、見事に初勝利を飾った。
武豊×池江泰郎元調教師・池江泰寿厩舎という“チーム・ディープ”の期待馬オールタイムハイや、レシステンシアの半弟スパイダーバローズ、デアリングタクトの近親デルマローレライらが顔を揃え、好カードとなった一戦。下馬評では伏兵扱いのドグマだったが、それらの評判馬を最後の直線でまとめて差し切った。
「調教でも1週ごとに良くなっている感じ。最後抜け出してから内を物見して外に行くような感じがあったが、その割に内容は良かったので楽しみがある」
騎乗した柴山雄一騎手はレース後、将来性も含めてそう振り返った。
キタサンブラック産駒はこれがJRA新馬戦初勝利。先月18日に産駒初勝利を挙げたコナブラックに続き、通算2勝目となる。これまでデビューしたキタサンブラックの産駒たちは、瞬発力勝負になるとやや分の悪い印象もあった。
しかし、ドグマはメンバー最速の上がり3ハロン34秒0で差し切っており、そのイメージを覆した格好だ。
「3代母にアンティックヴァリューを持つドグマは、2014年の桜花賞(G1)を制し、その年の凱旋門賞(G1)にも挑戦したハープスターを思わせる血統。同馬の父はディープインパクト、ドグマは祖父がディープインパクトの全兄ブラックタイドのため、血統構成的に似ているところもあります。鋭い末脚は、母系から来ているのかもしれませんね」(競馬誌ライター)
また、今後の可能性を示唆する要素は他にもあるようだ。
「ドグマはシンボリルドルフやオルフェーヴルなどと同じく、名馬に多いといわれている左後一白。また、サンデーサイレンスの最高傑作であるディープインパクトは、奇しくも父と同じ3月25日生まれでしたが、ドグマも父キタサンブラックと同じ3月10日生まれです。父とよく似た流星を持つ本馬も期待したいですね」(同)
キタサンブラックは初年度産駒が今年デビューしたばかりであるため、最高傑作と呼ぶにはいささか気が早いようにも思えるが、代表産駒の1頭となる資質は充分に持ち合わせているかもしれない。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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