
JRA 開始早々「91%」が散ったWIN5! “確勝”といわれた重賞級の期待馬はなぜ敗れたのか、横山武史が危惧していた「弱点」とは
「まさか単勝1.2倍の馬が飛ぶなんて……」
29日、札幌競馬場で行われた苫小牧特別(2勝クラス)は、2番人気のショウリノカンパイが直線の競り合いを制し勝利。
一方、同じ3歳馬で単勝1.2倍と圧倒的なファンからの支持に応えられなかったのは、横山武史騎手が騎乗のエマージングロール(牡3歳、栗東・橋口慎介厩舎)だ。
同馬は昨夏、芝でデビューして13番人気で10着と惨敗したが、ダート転向後に素質が開花。初戦こそ2着と敗れたものの、横山武騎手に乗り替わって2連勝。前走の函館ダート1700mを10馬身差で逃げ切っただけでなく、走破時計1分44秒9は、同舞台で行われたエルムS(G3)4着馬にも匹敵する。2勝クラスは通過点と考えるのは自然だろう。
エマージングロールが出走した札幌10Rは、この日のWIN5対象レース第一関門。戦前から確勝ムード一色となり、実質“WIN4” という見立てのファンも多かっただろう。
しかし、最終コーナーで先頭に立ったものの、そこからズルズルと後退し、8着と惨敗してしまった。
14頭立てで行われたダート1700m戦。1枠1番のエマージングロールをゲートは五分に出るも、二の脚が今ひとつ。横山武騎手が手綱を懸命に動かし何とか出足がつくと最内枠を生かし、1コーナーを回ってハナに立つ。
ところが、ここで思わぬハプニングが2つも発生する。
1つはエマージングロール自身が、掛かってしまったこと。もう1つは、共に先行争いをしていたグランデラムジーに終始、競り掛けられたことだ。
2頭が突っ張り3番手以下を大きく引き離した結果、最終的にエマージングロールが根負けしたような形。グランデラムジーがハナ争いを制し、エマージングロールは2番手に控えざるを得なかった。
そして、前半3ハロン通過推定35秒7のハイペースは共倒れを生んだ。4コーナーで後方待機の馬が一気に進出すると、もはや抵抗するだけの余力は残っていなかった。
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