JRA 福永祐一「まだ本当の脚ではない」チーム・シャフリヤールが新馬戦快勝! 米G1でゼニヤッタの2着「名牝」ファミリーから、ついに「本物」が登場か

4日、新潟競馬場で行われた芝2000mの2歳新馬戦は、福永祐一騎手が騎乗した1番人気キャンデセント(牡2歳、栗東・藤原英昭厩舎)が大外から抜け出して勝利。単勝オッズ1.5倍の支持に応えて、見事にデビュー戦を快勝した。
「まだ本当の脚ではない――」
2着馬ローシャムパークに1馬身3/4差をつけて完勝を収めたものの、福永騎手の気が緩むことはなかった。
10頭立てで行われたレース。6番枠から好スタートを切ったキャンデセントと福永騎手だが、手綱はガッシリと抑えられ、1コーナーでは後方3番手を追走。向正面で外目に出されると、1000m通過64秒のスローペースにも折り合いを欠くことなくじっくりと乗られ、3コーナーを迎える。
「加速するのに時間がかかった」と福永騎手が話すように、3コーナーを過ぎてから早くもステッキが1、2発入れられると、気合を付けられながら外目を進出。直線に入ってからはようやくエンジンがかかったようで、内で伸びあぐねている2番人気フォーグッドを尻目に、ゴール板まで真一文字に駆け抜けた。
「好スタートを切ったものの安易に先行することなく、道中はしっかりと折り合いに専念。直線はきっちりと差し切るという、初戦の内容としてはほぼ満点に近いレースぶりに見えました。
しかし、道中はハミに頼る面なども見せていたようで、福永騎手もレース後『課題が多く見つかった』と話しています。まだまだ今後の伸びシロは十分といったところではないでしょうか」(競馬誌ライター)
福永騎手と藤原英厩舎のコンビ、そしてサンデーレーシングの所有馬といえば、今年の日本ダービー(G1)を勝ったシャフリヤールと全く同じ組み合わせだ。そしてキャンデセントも、シャフリヤールと同じディープインパクト産駒である。
「母は現役時代に5勝を挙げたトータルヒート。その母リーサルヒートは2008年のハリウッドオークス(米G2)など重賞2勝を挙げている名牝です。09年のレディースシークレットS(米G1)では歴史的名牝ゼニヤッタの2着に入るなど、G1でも好走経験があります。
これまで一族に目立った活躍馬は出ていませんでしたが、ついに“本物”が登場したかもしれませんね」(同)
新潟・芝2000mの2歳新馬戦は施行回数こそ少ないものの、勝ち馬には19年の日本ダービーを勝ったロジャーバローズがいる。他にも14年のNHKマイルC(G1)で3着に入ったキングズオブザサンや、昨年の芙蓉S(OP)を勝ったランドオブリバティなどの活躍馬を輩出している、密かな出世レースだ。
「もっといい脚が使える馬です」
今後の期待を込めてそう語った福永騎手。キャンデセントが“本物の脚”を使えるようになったとき、藤原英厩舎のダービー連覇が、そして福永騎手のダービー三連覇が現実味を帯びてくるのかもしれない。
(文=冨樫某)
<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。
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