GJ > 競馬ニュース > 「競馬界の潤滑油」サラブレッドオークションとは?  > 2ページ目
NEW

JRA「G1級」活躍馬や良血馬が出品されることも!?新たな活躍の場を広げる「競馬界の潤滑油」サラブレッドオークションとは?

 ここまで紹介した馬は、JRAで実績を残した馬ばかり。一方で、JRAでは目立った成績をあげていないが、同オークションで落札された後に急成長し「お買い得品」となった馬もいる。その代表格がアスティ(セ5歳、美浦・堀口雅広厩舎)である。

 09年エリザベス女王杯(G1)優勝のクィーンスプマンテを母にもつ良血馬も、3歳未勝利戦期間内に勝ち星をあげられず大井競馬へ移籍する。移籍後はダートが合わないのか、JRA時代よりも悪い成績となったためオークションへ出品された。

 良血馬が61万円という格安で落札された後、笠松競馬へ移籍。ここでJRA復帰条件を満たす3勝をマーク。得意の芝のレースがあるJRAへ復帰すると2月の小倉1勝クラスで待望のJRA初勝利をあげた。昇級後もコンスタントに賞金を加算しており、新たな馬主になってから約1700万円稼いでいる。

 そういう意味では、第2の活躍の場を得られるオークションは、サラブレッドの活躍の場を広げる「競馬界の潤滑油」の存在を果たしているともいえる。ナムラドノヴァンも新しい馬主に迎えられることになるが、JRA時代に見せた末脚を発揮し、再び活躍することを期待したい。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

JRA「G1級」活躍馬や良血馬が出品されることも!?新たな活躍の場を広げる「競馬界の潤滑油」サラブレッドオークションとは?のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

17:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 川田将雅「ルール違反疑惑」の現場関係者にブチ切れ!? マスコミ関係者に注意喚起の即通達…怒りを隠せなかった「目に余る行為」とは
  2. JRA池添謙一「2度結婚」「DV不倫」よりも紆余曲折の騎手人生。オルフェーヴル三冠→外国人で凱旋門賞、勝負強さは当代随一だが……
  3. アドマイヤ軍団が「G1・45連敗」武豊と絶縁し「40億円」と引換えに日本競馬界フィクサーの”逆鱗”に触れた凋落の真相?
  4. 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
  5. 「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
  6. 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
  7. 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
  8. JRA高松宮記念(G1)浜中俊「もういいでしょ」若さ故の過ちから4年! 苦い経験を活かす絶好のチャンス、「被害者」武豊から託されたレシステンシアと重なるアノ馬
  9. JRAマイネル軍団総帥・岡田繁幸さん逝く。武豊「僕の原点、この馬と一緒に全国区になった」絶体絶命だった天才を世に放った偉大な決断と信念【特別寄稿】
  10. 有馬記念に続き東京大賞典も「記憶力」が決め手…最強フォーエバーヤングから絞りに絞った2点で勝負!