佐賀競馬場の名物レース・佐賀記念で、JRA所属馬ロンドンタウンが重賞初制覇。競馬界のご意見番「アンカツ」こと安藤勝己氏が今後の活躍を予言?
今年で第44回を数える佐賀記念(Jpn3・ダ2000m)が、7日の午後4時40分に佐賀競馬場にて開催された。
今年は、昨年の覇者でストロングサウザー、エルムS優勝経験を持つリッカルドなど、JRA所属馬が4頭出走。この他、昨年末の名古屋競馬場で行われ、アムールブリエが有終の美を飾った名古屋グランプリ(Jpn2)で、JRAの強豪相手に互角以上のレースを披露した名古屋の雄・カツゲキキトキトも参戦し注目を集めていた。
向こう正面左手奥に設置されたゲートが開くと、先手を取ったのは内枠からダッシュよく飛び出したリッカルド。普段は逃げの手に出ることのない同馬だが、今回は積極的にハナを主張する馬がおらず、押し出される形で先頭に立った。
ハナの奪い合いは起こらなかったが、代わりに激しくなったのは番手のポジションをめぐる戦い。ほぼ同じようなスタートを切った6枠の2頭、ロンドンタウンとカツゲキキトキトが、リッカルドの斜め後ろで猛烈な鍔迫り合いを起こした。どちらもハナにまでは行きたくなかったようで、最終的には内のロンドンタウンがポジション争いを制し、カツゲキキトキトが3番手の外に収まる形で隊列が確定した。
道中はこれといった動きもなく、ゆったりとした流れでレースは進み、そのまま2周目の向こう正面へ。隊列は依然としてほとんど変わらず、リッカルド→ロンドンタウン→カツゲキキトキトの順。3番手の内にタムロミラクルがつけ、連覇を狙うストロングサウザーは少し離れた中団で第3コーナーを回った。
勝負どころでまず苦しくなったのはリッカルド。番手のロンドンタウンが早めに競りかけ、直線を迎える前に脚色が怪しくなる。代わって先頭に立ったロンドンタウンは、楽な手応えでスパートすると、あっという間に後続を突き放した。インを追走していたタムロミラクルがそれに続き、外のカツゲキキトキトは一杯の手応え。後方からストロングサウザーが脚を伸ばすものの、すでに大勢は決していた。
結果、1着ロンドンタウン、2着タムロミラクル、3着ストロングサウザーで確定。1→2→3番人気の堅い決着で幕を閉じた。
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