反則級「マル外」地方馬が約20馬身差の圧勝デビュー! 地方の怪物爆誕の裏に“異端”一口馬主クラブの先見の明
タイキシャトルやグラスワンダーといった怪物級が幅を利かせた1990年代と比較すると一時の勢いはなくなったものの、今年のフェブラリーS(G1)を制したカフェファラオなど、今なお日本競馬に小さくはない存在感を示している外国産馬。
ただ、海外の一流のセリで取引されている以上、地方競馬でデビューさせていては採算が合わないのではないかという先入観があることも確かだ。
「近年はセレクトセールが毎年のように売上記録を更新しているように、日本産の競走馬が非常に高値で取引されています。一方で、例えばカフェファラオが米国のOBSマーチセールで47万5000ドル(約5000万円)で取引されたように、近年は比較的リーズナブルな価格で走るマル外の活躍が目立っています。話題になっているランディスシティも募集額は合計1600万円ですからね。
また、地方競馬も馬券のインターネット発売の普及で売上は右肩上がり。特にその代表格となる南関東では、売上好調に伴うレース賞金の増額も目立っています。トラヴァーズサラブレッドクラブはそういった時代の流れにマッチしたクラブだと思いますし、今後新たに似たような試みを行う流れが生まれても不思議ではないですね」(同)
「当オーナーズの発足により、オーナー様・競馬関係者・ファンの皆様が、大きな夢と希望を持つ一助となれば、これ以上の喜びと『存在価値』はないものと考えております」
公式HPで、そう語っているのはトラヴァーズサラブレッドクラブの沼本光生代表だ。時代の流れを敏感に汲み取って誕生した“異端”の新鋭クラブから、さっそく「規格外の怪物」が名乗りを上げた。
(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。
PICK UP
Ranking
23:30更新- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- 武豊ドウデュースに「最強刺客」立ちはだかる…今年のジャパンCで「外国馬は消し」が危険すぎる理由
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
関連記事
地方競馬に「珍名の怪物」現る!? 「次元が違う」地方の名手唸らす2歳秋、古馬G1並みパフォーマンスも気になる馬名の由来
本人も「苦情100%」と認めた失言で地方競馬実況アナが謹慎! 競馬ファンを巻き込んだレスバトルの顛末
人気ワイドショー番組、「地方馬」取り上げ注目の的に! 人気アナ&コメンテーターも「ファン宣言」 パドック解説も番組になぞらえて…
JRA シャフリヤール世代「最後の大物」が9馬身差デビュー! セレクトセール1.7億円馬のディープインパクト産駒が異例の「地方」スタート
トウカイテイオー最後の産駒と対戦予定だった「ハルウララ」より勝てない馬 不名誉な“日本記録”を更新し続けても走り続ける事情とは?