JRA 柴田善臣「誤算でした」にファンから批判殺到!? リュウノユキナ「ドン詰まり」……JRA最年長騎手が演じた大失態
6日、大井競馬場で行われた東京盃(G2)は松山弘平騎手の7番人気サクセスエナジーが優勝。7着に敗れた前走のテレ玉杯オーバルスプリント(G3)からの巻き返しに成功した。
一方、1番人気に支持された柴田善臣騎手のリュウノユキナ(牡6歳、美浦・小野次郎厩舎)は3/4馬身差及ばず2着。連対は果たしたものの、悔いの残る敗戦だった。
JRA勢5頭、南関勢8頭の計13頭で争われたダート1200m戦。好スタートを切って果敢にハナを取りに行ったクルセイズスピリツが逃げ、好スタートを決めたサイクロトロンが2番手につける形でレースは進む。
4枠5番のリュウノユキナもまずまずのスタートから、先行馬の後ろをピッタリと追走した。
前半3ハロン34秒1のペースで流れたレースは後半へ。サイクロトロン、サクセスエナジーが動いて逃げるクルセイズスピリツに並びかける。リュウノユキナも進出を開始したいところだが、外からC.ルメール騎手のコパノキッキングに被せられた影響で、行き場がない展開に。
直線に入ってもなおその状況は変わらず。リュウノユキナの前をクルセイズスピリツ・サイクロトロン・サクセスエナジーの3頭が、横一列で壁になる格好に。外に出そうにもコパノキッキングがいるため、内で我慢するよりなかった。
残り200m付近で、サクセスエナジーが抜け出したスペースを突き、懸命に脚を伸ばすが、時すでに遅し。先に抜け出したサクセスエナジーを捕まえることはできなかった。それどころか、直線を大外一気で追い上げたレッドルゼルにも差されそうな状況に……。
この結果には、柴田善騎手も「スタート良く行けたが、3コーナーで外から来られたのが誤算でした。ペースが流れなく前残りになってしまった」と、ミスを認めるしかなかった。
その結果、柴田善騎手の「前残り」という発言に反応した一部のファンからは、ネットの掲示板やSNSを通じて「展開以前に直線で詰まってた」「いや、逃げ先行馬は垂れてるけど……」といった批判の声も見られた。
「柴田善騎手も外に出したかったとは思いますが、外から早めに上がってきたサクセスエナジーに先手を取られ、その後もコパノキッキングがずっと外にいましたからね。結果的に内を狙うしかなかったというのが本音でしょう。
“前残り”と表現しているのは、リュウノユキナを出し抜くような格好で、先に抜け出したサクセスエナジーに勝たれたという意味かもしれません」(競馬記者)
リュウノユキナを管理する小野師は前走のクラスターC(G3)勝利後に「最大目標はJBCスプリントです」と、11月の金沢競馬場で行われる最強ダートスプリンター決定戦出走を明言している。
今回、「ドン詰まり」させられ不覚を取った相手のサクセスエナジーも出走を表明しているため、柴田善騎手もこのままやられっぱなしで黙っているわけにはいかないだろう。本番でのリベンジに期待したいところだ。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
PICK UP
Ranking
17:30更新- ルメール軍団「誤算続き」で迷走中?使い分けの弊害に一部ファンから疑問の声
- クロワデュノール「世代最強説」に現実味も…ダービー馬候補が未勝利戦より遅い時計の怪
- 武豊×ドウデュース完全包囲網で波乱含み!?豪華メンバーのジャパンCにチェルヴィニア、ブローザホーン、オーギュストロダンら最強メンバー集結。レジェンド元JRA騎手の見解は?
- 「別競技」の高速馬場で欧州最強マイラーの意地見せたチャリン!ジャパンC参戦オーギュストロダン、ゴリアットに朗報?
- C.ルメール「アンラッキー」な過怠金に謝罪…マイルCSでも「牝馬のC.デムーロ」の手綱冴えるか?
- エアスピネル降板に武豊騎手は「何」を思う……8年前、すべてを手にしてきた天才騎手が”最大級”の屈辱を味わった「ウオッカ事件」とは
- 【京都2歳S(G3)展望】藤田晋オーナーの大物エリキングが登場! ジョバンニ、サラコスティがリベンジに燃える
- 【ジャパンC(G1)展望】「ディープ」オーギュストロダンVS「ハーツ」ドウデュース、2005年有馬記念から19年越しの最終決戦!
- 春のG1戦線に水を差す「醜聞」続く…現役騎手の父に詐欺容疑、G1馬オーナーが逮捕
- 「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
関連記事
JRA 未勝利だけど名前は「マケルナ」!? 今度こそ“負けない”目指すクロノジェネシス近親の名前に隠されたオーナーの「想い」
JRA「5戦無敗」ポタジェが川田将雅に”捨てられて”はや7ヶ月……。毎日王冠(G2)で「復縁」猛アピールなるか
JRA 武豊、新馬特別連勝の「好素材」と新タッグ!暮れのG1戦線に向けてお手馬強化を図る中で、前任騎手が「謎」のコンビ解消
JRAジャンダルム陣営が犯した「致命的」ミス!? 福永祐一と同時にチャンスもスルリ……、スプリンターズS(G1)惨敗は三冠トレーナーの迷走が決定打?
JRA春惨敗ピクシーナイト「仕様変更」の決め手は福永祐一!? 大舞台で頼りなかった過去から一変、パートナーの適性を見抜いた「金言」アドバイス