
JRA 鮫島克駿「申し訳ないです」リスグラシューの助手が認めた素質馬に不幸な「ハプニング」が連続発生!?
17日、新潟競馬場の1Rでダート1200mの2歳未勝利戦が行われ、丹内祐次騎手の1番人気イチゴキネンビ(牡2歳、美浦・小桧山悟厩舎)が勝利。
「直線で抜け出してからもまだまだ余力がありました。強かったですね」と、レースを振り返った丹内騎手。ある意味、珍名馬に近い馬名だが、今後の走りにも注目したい1頭だ。
一方、謝罪の言葉を述べたのが鮫島克駿騎手だ。レース後に残したのは「申し訳ないです」というコメント。鮫島駿騎手が騎乗したのは、2番人気のカフジペンタゴン。一体何があったのだろうか。
関東馬8頭と関西馬6頭で争われた一戦。2枠2番のカフジペンタゴンは勢いよくゲートを飛び出すと、道中はラチ沿いの好位3・4番手を追走し、脚を溜める。その甲斐があってか、手応え十分な状態で直線を迎える。
だが、道中でインを進んでいたカフジペンタゴンは、外から被せられてしまい進路が無くなってしまう。わずかながらも空いていた逃げ馬の内を狙うも、実況アナウンサーに「カフジペンタゴン狭い!」と、言われてしまうほど抜け出すにはスペースが狭く“ドン詰まり”の状況になってしまった。
残り100mを切ったところで、ようやく進路を確保したが、既に手遅れ。3着馬から3馬身半ほど離された4着に終わった。
「鮫島駿騎手が『最後は進路が見つけられず、コース取りに失敗しました』と、騎乗ミスを認めました。
直線の進路取りがスムーズに出来ていれば、突き抜けていたかもしれないだけに、またも不完全燃焼ともいえるレースとなってしまいました」(競馬記者)
記者が「またも」と話したのは、カフジペンタゴンに起こったアクシデントは、今回だけではなかったからである。
「前走でも気の毒な形で競走中止になってしまいましたからね……」(同)
カフジペンタゴンの前走は今月9日の阪神2R。厩舎所属で左肩手術から約5ヶ月ぶりに復帰した古川奈穂騎手を背に挑んだレースだったが、ここでは序盤からアクシデントに襲われた。
このときはスタート直後に隣のゲートだった馬が躓き、騎手が落馬して競走を中止。カフジペンタゴンはその煽りを受けてしまい、古川奈騎手も続けて落馬する惨事となった。
「幸い人馬全て怪我なく事なきを得ました。しかし、リスグラシューも担当された宮内助手が『追い切りも動きますし、背中が良くて素質を感じます』と、レース前から期待していただけに、悔やまれる一戦でした。
そういった経緯もあって、連闘で今回の新潟戦に挑んだんですけどね。連闘後は反動が大きく出るケースもありますから、“怪我”という最悪の事態だけは何とか避けられるといいのですが……」(同)
鮫島駿騎手は謝罪のコメントと併せて「凄くいい馬です」と、カフジペンタゴンを評価している。祖母にG1馬のシンコウラブリイがいる良血馬だけに、次走こそ何事もなく無事に回って、未勝利を突破してくれることに期待したい。
(文=坂井豊吉)
<著者プロフィール>
全ての公営ギャンブルを嗜むも競馬が1番好きな編集部所属ライター。競馬好きが転じて学生時代は郊外の乗馬クラブでアルバイト経験も。しかし、乗馬技術は一向に上がらず、お客さんの方が乗れてることもしばしば……
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