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JRA有馬記念(G1)エフフォーリア×タイトルホルダー×ステラヴェローチェら三銃士VS女王クロノジェネシス!? 秋G1総なめの可能性ある「新・黄金世代」

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ステラヴェローチェ 撮影:Ruriko.I

 3日、今秋の菊花賞(G1)で4着だったステラヴェローチェ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)が、年末の有馬記念(G1)を視野に入れていることがわかった。

 今年の牡馬クラシックを3着・3着・4着と好走したステラヴェローチェ。悲願のG1制覇へ、管理する須貝調教師が「年内に使うなら有馬記念」と発言したことから、年末のグランプリが大目標に浮上した。

 また今年の有馬記念には、先週の天皇賞・秋(G1)でコントレイル、グランアレグリアらを撃破した皐月賞馬エフフォーリアも出走を予定。菊花賞を勝ったタイトルホルダーも有馬記念出走を示唆しており、3歳トップクラスが再び激突する可能性が高まってきた。

 再び、「黄金」の時代が到来するのかもしれない。

 競馬界では突出した成績を残す同世代の馬が多数出現した際、彼らを「黄金世代」と呼ぶ風潮がある。

 もっとも有名なのは、大ヒット競馬アプリ『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)で中心を務めるスペシャルウィークら1998年クラシック組だろう。

 日本ダービー馬スペシャルウィークを始め、そのスペシャルウィークを負かしてグランプリ3連覇を成し遂げたグラスワンダー、皐月賞、菊花賞の2冠馬セイウンスカイ、異例の長期遠征を敢行し凱旋門賞(仏G1)で世界の頂点にあと一歩と迫ったエルコンドルパサー……。

 1995年に生を受け、98年のクラシックを中心に戦いを繰り広げたこの世代を「最強世代」「競馬が最も面白かった時代」と評する競馬ファンは数多い。

 実際に『NumberWeb』(文藝春秋)で行われた『言わせろ!ナンバー』で「日本競馬の『最強世代』といえば何年生まれ組?」というお題に対し、彼ら1998年組は実に1/3にあたる33.3%の票を獲得。アグネスタキオン、クロフネ、ジャングルポケット、マンハッタンカフェら2001年組の約11%に大きく差をつけ、圧倒的な支持を得ている。

「『ウマ娘』が多くの競馬ファンに受け入れられたのは、やはりこの1998年クラシック組を中心にしたことが大きいと思います。

スペシャルウィークら主役級の他にも、統一マイラーのエアジハードや海外G1を2勝したアグネスワールド、統一ダート王のウイングアロー、世界的な良血馬だったキングヘイローなど、各カテゴリーで頂点に立つタレントが揃っており、実際にこの世代は当時あったG1を総なめにしています」(競馬記者)

 そんな1998年クラシック組が競馬界を席巻した時代から約20年、今年の3歳世代には「黄金世代」として伝説と化した、彼らに匹敵するだけの可能性が秘められている。

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エフフォーリア 撮影:Ruriko.I

「ここまでの3歳世代の古馬混合重賞成績は【8.2.5.17/32】で勝率25%、複勝率47%と驚異的な成績。重賞の内訳も、天皇賞・秋を勝ったエフフォーリア、スプリンターズS(G1)を勝ったピクシーナイトを筆頭にG1・2勝、G2・3勝、G3・3勝というもの。実際に、今秋のG1は『まだ3歳馬しか勝ってない』と言えば、その勢いのすさまじさが伝わると思います。

黄金世代といえば、スペシャルウィークら98年クラシック組のほかに、ジャングルポケットら01年クラシック組が挙げられますが、彼らの共通点は3歳秋のジャパンC(G1)、有馬記念の両レースを制して、明確な世代交代を示したことですね。今年の3歳世代も粒ぞろいなので、楽しみですよ」(同)

 年末の有馬記念に上位人気確実な3歳馬が出走することは冒頭で伝えた通りだが、ジャパンCにも日本ダービー(G1)を勝ったシャフリヤールがスタンバイ。コントレイルら強豪が相手だが、エフフォーリアの活躍を見れば若きダービー馬が古馬を一蹴しても驚けない。

 また、それだけではなく来週のエリザベス女王杯(G1)には秋華賞馬のアカイトリノムスメ、再来週のマイルCS(G1)にもNHKマイルC(G1)を勝ったシュネルマイスターが出走するなど、秋古馬G1を総なめにしてしまうかもしれない陣容だ。

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グランアレグリア 撮影:Ruriko.I

「もちろん、迎え撃つ古馬陣もマイルCSにグランアレグリア、ジャパンCにコントレイル、有馬記念にクロノジェネシスが出走すれば最強クラスの布陣になります。

98年組にも、1つ上の世代には世界レベルのマイラー・タイキシャトルやシーキングザパール、今でも最強馬の1頭に挙げられるサイレンススズカ、後に日本競馬に大きく貢献するステイゴールドなど個性派がズラリ。天皇賞・秋のエフフォーリアが高い評価を得たように、相手にもタレントがそろってこそ勝利に大きな価値があると思います」(競馬ライター)

 世界的猛威を振るった新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、来年は再び世界挑戦が盛んになるかもしれない。近い将来、日本を代表して世界に打って出ることが期待される「新・黄金世代」だが、まずはこの秋で“日本統一”と行きたいところだ。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。好きな騎手は当然、松岡正海。

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