
JRA吉田隼人、エリザベス女王杯(G1)で逆襲なるか。ソダシ、ステラヴェローチェ「G1連続裏切り」であとがない崖っぷち⁉

今年の春のG1シリーズで大活躍だった吉田隼人騎手だが、秋のG1シリーズでは競馬ファンを裏切る形が続いている。
先月17日の秋華賞(G1)ではダントツ1番人気のソダシに騎乗したが、スタート前のゲート内で歯を負傷するなど、いつもの伸びが見られず10着と大敗。
さらに先月24日に行われた菊花賞(G1)では、2番人気のステラヴェローチェに騎乗した吉田騎手。レースではいつも通り後方待機策から様子を伺い、3コーナーあたりから徐々に進出を開始。最後の直線では鞍上のGOサインに応えて上がり最速の脚で先頭のタイトルホルダーを追ったが、届かず。2、3着争いにも競り負け、4着と馬券外となってしまった。
そんな吉田騎手だが、エリザベス女王杯(G1)ではランブリングアレー(牝5、栗東・友道康夫厩舎)に騎乗予定だ。
3歳時はフラワーC(G3)で3着に入るもクラシック路線には乗れず、昨年は自己条件をコツコツ勝ちあがった。今年に入り中山牝馬S(G3)で重賞初制覇を果たし、その勢いのまま参戦したヴィクトリアマイル(G1)では勝ち馬グランアレグリアには離されたが、2着と波乱を演出した。
夏は休養にあて、前走のオールカマー(G2)は7着と叩き台とすれば悪くない内容だった。前走時は戸崎圭太騎手が騎乗しているが、これは吉田騎手が同日中京で行われた神戸新聞杯(G2)のステラヴェローチェに騎乗したためだ。本番は吉田騎手が再び手綱を任された。上位人気になる可能性は低く、今回は気楽な立場で乗ることが出来るだろう。
吉田騎手にはわかりやすいデータがあり、芝G1騎乗時では1~4枠では(3-2-3-25/33)に対し、5~8枠では(0-2-2-26/30)と真ん中より外枠だと過去に勝利がない。ランブリングアレーが穴人気となるのは間違いなさそうだが、真ん中より内枠だと頭まであるという事も馬券の念頭に置いておきたいところだ。
今やトップジョッキーの仲間入りを果たした吉田騎手は、重賞でも人気馬に乗ることも多い。その分、現在のように人気を裏切ってしまいバッシングを受けることもあるが、これぞ人気騎手の宿命といえるだろう。汚名返上の逆襲を虎視眈々と狙っているはずだ、エリザベス女王杯での「倍返し」に期待しよう。
(文=ハイキック熊田)
<著者プロフィール>
ウオッカ全盛期に競馬と出会い、そこからドハマり。10年かけて休日を利用して中央競馬の全ての競馬場を旅打ち達成。馬券は穴馬からの単勝・馬連で勝負。日々データ分析や情報収集を行う「馬券研究」三昧。女性扱いはからっきし下手だが、牝馬限定戦は得意?
PICK UP
Ranking
17:30更新【ヴィクトリアマイル(G1)予想】ナミュールから6点で万馬券狙い! マスクトディーヴァは持ちタイムに不安ありで消し! 高速決着に対応できる穴馬で勝負
「シャフリヤールの激走はわかっていた」本物だけが知る有馬記念裏事情。そして“金杯”で再現される波乱の結末とは?
「3大始祖」消滅の危機……日本で「2頭」世界で「0.4%」の血を残すべく立ち上がったカタール王族の「行動」に称賛
- 浜中俊「哀愁」の1年。かつての相棒ソウルラッシュ、ナムラクレアが乗り替わりで結果…2025年「希望の光」は世代屈指の快速馬か
- JRA「馬が走ってくれません」スタート直後の“レース拒否”に大反響!? 三浦皇成も打つ手なし……未勝利馬がまさかの「自己主張」で1か月の出走停止処分
- 横山典弘騎手が若手騎手に「あの乗り方はやめろ」岩田康誠騎手らが実践する「お尻トントン」は、競走馬の負担になるだけ?
- 皐月賞(G1)クロワデュノール「1強」に待った!? 「強さが証明された」川田将雅も絶賛した3戦3勝馬
- 「空前の競馬ブーム」巻き起こしたオグリキャップ…ぬいぐるみはバカ売れ、見学ツアーも大人気、「ビジネスチャンス」生かしたオーナーの慧眼【競馬クロニクル 第64回】
- JRA出鼻をくじかれた「16億円」の大勝負……。「神の馬」の二の舞だけは避けたい日高に朗報!? 海外からのニュースに関係者も安堵か
- 武豊騎手「パドック意味なし」発言に仰天……馬券購入セオリー「完全否定」のトップ騎手たちが語るパドック必勝法とは
関連記事
JRA【エリザベス女王杯(G1)展望】”幻の秋華賞馬”レイパパレがC.ルメール騎手と1年越しの新コンビ! 正真正銘の秋華賞馬アカイトリノムスメと一騎打ちへ
JRA 「鬼に金棒」レイパパレに「黄色信号」点滅!? 鬼門は距離だけじゃない!考えられるエリザベス女王杯(G1)敗北のシナリオ
JRA 武豊「世界的良血馬」と再コンビ! エリザベス女王杯(G1)で約2年ぶり美酒狙うも、ファンの反応が冷ややかなワケ
JRAエリザベス女王杯(G1)もやっぱり「簡単過ぎ」から難易度急上昇!? 気付いたときにはもう手遅れ?
JRA川田将雅「多くの方にご迷惑をお掛けするが……」熱く語った米国遠征の理由。2週間隔離でエリザベス女王杯(G1)レイパパレ蹴ってでも叶えたい夢